ローマ近郊山登り/Monte Cagno(カーニョ山)と猪ハンター達

チャオ！トモンテです。

10月と11月の日曜日に、ローマからアクセスが容易で混みあっていないマイナーな山、ラツィオ州のMonte Cagno（カーニョ山/標高1511ｍ）へ行きました。（アブルッツォ州にも同名称の山があります）

この記事では、カーニョ山でのトレッキングの様子を紹介します。

ローマから約90Km、サラリア街道を北に車で約２時間走ると、ラツィオ州Antrodoco（アントロドーコ）という町に着きます。

いつものバールでエスプレッソを飲みトイレ休憩をし、そこから少し先にあるハム・チーズ販売併設の焼き立てパン屋で、ランチ用に生ハム入りピザパンを購入。

10月は、さらに車で17km程北へ走り、Borbona（ボルボーナ）という村へ行きましたが、今回は20km程北へ走り、Vallemare（ヴァッレマーレ）へという村へ。
どちらからでもカーニョ山へのトレッキングが可能で、スタート地点は異なるものの、途中で同じ道を歩くことになります。

車でヴァッレマーレへ向かう途中、テルミニッロ山の下に低気圧で下降した雲が見えたので撮影しました。

まずは車をここに駐車しました。

しばらく歩くと、道標と、「イノシシ狩り中なので注意して下さい」という表示がありました。

とは言え、何をどう気を付ければ良いのか？！
恐らく、森の中ではなく、車も通る見晴らしの良い道を、黒づくめでないカラフルな格好で歩くのが安全、ということでしょう。
トスカーナ州で数年前、イノシシ狩りの狩猟弾にあたり亡くなった人もいましたので、少し不安になりました。

スタート地点からしばらくは森林地帯の山道でしたが、すぐ見晴らしの良い広い道になり、リュックもターコイズブルーでしたので、安心してトレッキングしました。

ちなみに、ボルボーナからのスタート地点は、以前紹介しましたガッビア山と同じ修道院からになり、修道院右側の山道からスタートします。

ガッビア山についての過去の記事はこちらからどうぞ♪♪
tomonteitalia.hatenablog.com
カーニョ山麓にあるPiana di Cagno（カーニョ高原）に到着。

10月時にはこの高原近くで、野生のキツネを偶然見つけました。
強風で手が震え画面が揺れていますが、スマホで撮影した動画をご覧下さい。
www.youtube.com
このすぐ後、子供キツネも見かけたので、撮影したキツネは餌を取るのに集中していて人間の気配にしばらく気付かなかったようです。

11月である今回は、イノシシ狩り解禁月で、30名程のハンターグループに出会いました。

皆オレンジ蛍光色のヘルメットやダウンを着用されており、等間隔で１人ずつ道に座っていて、トランシーバーで仲間とコミュニケーションをとっていました。
下方で狩猟犬達が激しく吠えており、それに驚いたイノシシがハンターが待機している上方へ逃げるという作戦です。

ジープやハンターや狩猟犬がいましたので、前回のように野生のキツネには出会えませんでした。

カーニョ山頂上（標高1511m）に着きました。
と言っても、積み上げた石に「Monte Cagno」とは書かれていません。しかし、地図で確認すると間違いなくこれでした。

写真は10月中旬撮影のもので、マルケ州やアブルッツォ州の山頂に初雪が積もっていました。残念ながら、11月には雪は解けていました。

下山途中、車の荷台に積まれた１匹の巨大イノシシを偶然見かけました。
イタリアでは煮込み料理として食されており、フルボディの赤ワインに合い美味しいですが、こうやって見ると少し可愛そうになりました。

最近イタリアの街中に、多くのイノシシの群れが出現しており、テレビニュースでも頻繁にその様子が報道されています。

ローマには、住宅街に配置されている大きなゴミ箱から餌になる生ゴミをあさっているイノシシや、車で渋滞した道路を横断するイノシシファミリーが結構います。

動物愛護から狩猟を制限していることや、溢れるまでゴミを回収に来ないゴミ処理問題が起因しているようです。

事実、筆者の住むマンション前の公園にもイノシシファミリーが出現しました。

至近距離で１匹見たことがありますが、巨大な体からは想像も出来ない程の猛スピードで、一目散に逃げて行きました。

この記事では、カーニョ山でのトレッキングの様子を紹介しました。

山道はアスファルトではありませんが車も走行可能な広い道ですので、小さなお子様連れのファミリーや高齢者でも道に迷うことなくハイキングできます。

私達は駐車地点から標高差550ｍの山登りをしましたが、四輪駆動車ならかなり上までアクセス可能ですので、普段トレッキングをされない方にもおすすめのコースです。

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