ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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【留学】海外シェアハウスの外国人ルームメイト達の爆発

チャオ!トモンテです。

学生で留学される方はホームステイの利用が多いですが、社会人になってから語学留学される方はシェアハウスで過ごす機会も結構あるかと思います。

海外のシェアハウスには様々な人種が住むので、国民性や習慣の違いでトラブルが起こりがちです。

この記事では、イタリアでのシェアハウス体験を紹介します。

シェアハウス

約20年前ローマで、4人の外国人女性といっしょに1ヶ月住んだことがあります。

そのシェアハウスは、語学学校が紹介してくれたマンションで、大家さんは住んでいませんでした。

台所とバスルームは共同使用で、小さなバスルームにはトイレとカーテンで仕切られたシャワーがあり、夏でしたので毎朝争奪戦でした。

自分も含め、外食中心のルームメイトが多かったので、小さなテーブルと椅子2つの台所は意外と混んでなく、たまに夕食を家で取る際は、1人でテーブルを占領してゆっくり食事できました。

ルームメイトの国籍

ルームメイトは、ブラジル人、ルーマニア人、ロシア人、自称ロシア人(イントネーションから判断すると、ほぼ確実にウクライナ人)でした。

ブラジル人

短期語学留学目的で来たブラジル人は、イタリア人弁護士の彼氏をローマでちゃっかり見つけたようでした。
加えてブラジル人の男友達もいて、よくその2人が食事に来ていました。

彼女はお料理が得意で、黒豆の煮込み料理フェジョアーダやブラジル版焼き茄子を作ってくれたことがあります。炒めた玉ねぎとお米に、水、オリーブオイル、塩を入れて炊いた付け合せのライスをはじめ、どれも大変美味しかったです。

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フェジョアーダ

1度2人で一緒に海へ行った時、褐色の彼女が砂浜で、つまり公衆の面前でビキニのトップを脱ぎ出すので目のやり場に困っていると、「あなたも脱ぎなさいよ」と誘われましたが固くお断りしました。

ある日彼女から「200ユーロ貸して欲しい」と頼まれ、何に使うのか聞いたら「女友達とシチリア旅行したいのに、嫉妬深い彼がお金を貸してくれない」という返答でした。
学費の送金が遅れている、とかなら出せる分だけ貸すつもりでしたが、既に顔なじみになっている弁護士の彼が彼女のシチリア行きを拒否していることに応援するのも気が引けたので断りました。

彼女は出会って半年後にイタリア人弁護士の彼と結婚したのですが、シチリア旅行を成功させなかった感謝としてか、彼側から式に招待されました。

ルーマニア人

彼女は、フルタイムで仕事をしていたので、顔を合わせることは滅多にありませんでした。

ある日、台所で餃子を作って1人で食べていると、「何食べてるの?」と質問されたので「手作り餃子」と答えると、興味津々の顔で「何それ?」と餃子をずっと見ていたので、「味見してみる?」と聞くと、「あなたは私のことを貧しいと思ってるの!?」と真顔で声高に言った後、気分を害した様子で自分の部屋へ去って行ってしまいました。

味見をきっかけに少しおしゃべりできたらいいな~、という甘い期待は裏切られましたが、その後も普通に挨拶は交わしてくれましたので、これも文化習慣の違いだと割り切って、あまり気にしないようにしました。

ロシア人と推定ウクライナ人

長身で白人金髪モデルのように美しい陽気なロシア人は、ユーモアに富んで周囲を笑わせるのが得意な頭の回転の良い女性でした。(イメージ写真の右側の女性似)

自称ロシア人推定ウクライナ人は、自国にいる一人娘に送金しているらしく、控えめでどこか陰のある女性でした。(夫と子供を自国に残して家政婦や老人介護士として出稼ぎに来ているウクライナ女性が、ローマには沢山住んでいます)

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ロシア人女性(イメージ)
台所でいつも2人で午後のお茶をしていた彼女達は、夕方になると厚化粧をし派手に着飾って仕事へ出かけていました。
ロシア人は商業通訳、推定ウクライナ人は販売員をしていると言っていましたが、何故いつも夜勤なのか最後まで真相は不明でした。

2人はまめに台所やトイレの掃除をしていました。
「明日冷蔵庫を掃除するから、明日までに冷蔵庫から自分の食料品を全て撤去するように」と半ば命令され、ブラジル人のルームメイトとぶつくさ言いながら従いました。
病的に綺麗好きだった彼女達のお陰で、古いシェアハウスでしたが常に清潔で小綺麗に片付いていました。

ロシア人にはドイツ人の恋人がいて、「彼に何か日本食を作って欲しい~」とせがまれたので餃子を作り、推定ウクライナ人と合計4人で楽しく賑やかな夕食会をした思い出があります。

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手作り餃子

シェアハウスから退去の際、引越しの荷物を少なくする為、買って間もないバスロープを推定ウクライナ人に「まだ2~3回しか使ってないんだけど」と説明すると、喜んでもらってくれた上に小さな刺繍の壁掛けのお返しまでくれました。

職業がミステリアスで、もしかすると高級エスコート嬢だったかもしれない彼女達ですが、一緒に話していて最も和める人達でした。

ルームメイト達の爆発

ロシア人 VS ルーマニア人

ある日、台所で2人の大声が聞こえました。
恐る恐る部屋から出てみると、美人ロシア人とルーマニア人が顔を真っ赤にして激しく罵り合っています。
「ヴァッファンクーロ!」「ストロンツァ!」と、スラング全開です。(意味の詳細は控えさせて頂きますが、これらは侮辱になりますので使用禁止です。もし街で聞こえたら、とばっちりを避ける為、その場から即立ち去りましょう)

元々険悪な関係だったようで、些細なことで冷戦に火がついて爆発したと、推定ウクライナ人が後でこっそり教えてくれました。

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マトリョーシカ
ロシア人+推定ウクライナ人 VS ブラジル人

ある日、ブラジル人から「ロシア人達は頭がおかしい」と愚痴られました。
聞くと、毎夜の如くイタリア人の彼とブラジル人の男友達を夜に連れてきて長々と台所を占領して夕食をしていることに激怒されたと言います。ブラジル人は自分を正当化して「2人は自分に嫉妬している」と言って、あまり気にしていない様子でした。

ロシア人達は、ブラジル人が夕食で使用済みの汚れた食器を、台所の流しに翌日の午前中洗わずにずっと置きっぱなしにしていることにムカついたので注意した、と言っていました。

まとめ

この記事では、ローマのシェアハウスにおける体験を紹介しました。

バスルームと台所が共同のシェアハウスを選ばれる際は、自分を含め2人がベストです。
留学生活経験から、ルームメイトがほとんど家に居ない、もしくは在宅時間が異なる場合でも、MAX3人までが限界ではないかと感じました。

留学生活の中で、思ったことを何でも口に出し怒りをストレートにぶつける外国人の態度に、他人に気を遣い感情表現が控えめな日本人はストレスを感じることが少なくともあるかと思います。
なので共同生活の前に、心の準備をしておくことも大切です。

過去の経験では、ドイツ人とのルームシェアが最も上手くいった気がします。シェアハウス退去後も、共同生活がきっかけで連絡を取り合う仲になったこともありました。ドイツ人は規律を重んじるので、やや日本人の国民性と似ているのかもしれません。

社会人の方で短期留学を計画されている方、将来会社を辞めて留学予定のある方に少しでも参考になれば嬉しいです。

*本記事は、はてなブログ今週のお題「爆発」への投稿文です。