ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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イタリアの菜の花チーマディラーパと小耳型パスタ・オレッキエッテ

菜の花が美味しい季節ですね。母が昔作ってくれた菜の花の白ゴマからし和えが懐かしいです。

さて、イタリアにも日本の菜の花に似た野菜があります。
その代表的名称は、プーリア州のCima/Cime di rapa(チーマもしくはチーメ・ディ・ラーパ)です。見た目は同じ野菜なのに、カンパニア州ではFriarielli(フリアリエッリ)、トスカーナ州ではRapini(ラピーニ)、そしてここローマではBroccoletti(ブロッコレッティ)と、地方によって呼び方が異なります。
ややこしいから統一してくれと言いたいところですが、ナポリ人は「フリアリエッリはローマのブロッコレッティとは違う!」と主張して譲りません。

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チーマ・ディ・ラーパ

イタリアでは通常、Cime di rapa(チーメ・ディ・ラーパ)と複数形で呼ばれていますが、この記事では日本で親しまれている呼び方の単数形Cima di rapa(チーマ・ディ・ラーパ)を用います。

チーマ・ディ・ラーパの栄養

黄色い花が咲くアブラナ科のこの野菜は、ポリフェノール、フラボノイド、オメガ3が豊富で、肝臓や腎臓をデトックスしたり、抗酸化作用にも優れています。
他の葉野菜と比べ、食べ応えのあるしっかりした食感と味が特長で、繊維質も多く低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。

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チーマ・ディ・ラーパ畑

チーマ・ディ・ラーパの食べ方

チーマ・ディ・ラーパは、ショートパスタの中で筆者が最も好きなパスタ、「オレッキエッテ」という耳たぶ型パスタと食べるのが王道です。これは、プーリア州の郷土料理として大変有名です。

昔プーリア州出身の親戚に、この手打ちパスタを教えてもらいました。材料は、小麦粉とその半分の量の水と塩少々だけ。手で棒状に細長く伸ばしたパスタ生地を、端からパスタ1つ分カットし、ナイフでそのニョッキのような小さな生地を作業台に擦り付けながら平たくし、最後に親指にくっつけて裏返します。結構、根気の要る作業です。
作り方を画像で説明するのは少しわかりにくいので、手の動きが把握しやすいYouTube動画を見つけました。作業工程にご興味のある方、ご自分で作ってみたい方は、どうぞご参考下さい。
動画では、硬質小麦を2度挽きしたクリーム色のセモリナ粉(2度挽きデュラム小麦粉)を使用していますが、なければ強力粉でも良いかと思います。パスタ生地を捏ね終わって丸めた後、布巾に包んで10分程休ませて下さい。
www.youtube.com
材料にこだわる方へ、2度挽きセモリナ粉♪♪ イタリアでは、ピザの打ち粉、魚のフライ等にも使用されています。

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オレッキエッテが準備できたら、チーマ・ディ・ラーパのパスタ料理を作りましょう。
作り方はとても簡単!もしチーマ・ディ・ラーパが入手できなければ、菜の花やからし菜やブロッコリーでも代用可能のレシピです。

1. チーマ・ディ・ラーパの葉と蕾を手でちぎり、大きすぎる葉はちぎって小さくします。残った固くて太い茎は全部捨てます。

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チーマ・ディ・ラーパ

2. 葉と蕾をオレッキエッテと一緒に茹でます。同時進行で、アンチョビ、ペペロンチーノ、ニンニク(もしあればケッパーも)を、オリーブオイルで炒めます。

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オレッキエッテとチーマ・ディ・ラーパ、アンチョビソース

3. 茹で上がったチーマ・ディ・ラーパとオレッキエッテを2に加え、軽く炒めて出来上がり。

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オレッキエッテのチーマ・ディ・ラーパ和え

ナポリでは、この野菜を炒めたものをサルシッチャ(ソーセージ)の付け合せにしたり、サルシッチャといっしょにピザの上にのせて食されているようです。

まとめ

この記事では、イタリアの菜の花チーマ・ディ・ラーパと小耳型パスタ・オレッキエッテを紹介しました。
もし、イタリアでレストランに行かれる機会があれば、チーマ・ディ・ラーパのオレッキエッテは日本人の口に合う軽めのパスタ料理ですので、是非食べてみて下さい!