【ヴァッレ・ダオスタ州】夏の雪山Testa del Rutor 登頂!
チャオ!トモンテです。
この夏、老体にムチを打ちながら、ピッケルとアイゼンを使って、3486mのTesta del Rutor登頂を達成しました!

「好きなスポーツは?」と聞かれると「マウンテンバイク」と即答し、登山はあくまで趣味ですが、今回の登頂はロッククライミングを含む約3500mの雪山登山なので、スポーツのカテゴリーに入れさせてもらいました。
この記事では、ヴァッレ・ダオスタ州グライエアルプス山脈(欧州西アルプス山脈西南部)での夏の雪山登山体験をご紹介します。
山小屋予約
1日でグライエアルプス山脈のTesta del Rutorへ登って下山するには、経験を積んだ山岳家でないと体力的に難しいので、山小屋Rifugio degli Angeliへ宿泊予約を入れました。
宿泊料の一部前払いも要求されることなく、電話1本で予約できました。
天候の関係で予約日前日に日程を1日ずらしても全く問題なく、とても良心的な対応でした。

宿泊料金は、夕食と朝食込みで1人50ユーロでした。
山小屋の収益の一部が中南米の経済支援になるため、CAI(Club Alpino Italiano)の会員割引はありません。
超重いリュックを背負っての登山
ヴァッレ・ダオスタ州Valgrisencheから車で少し行ったBonneの辺りに駐車し、宿泊予定の山小屋Rifugio degli Angeliへ。
出発地点から山小屋までは、標高差約1200mの登山となりました。
ポール、ウインドブレーカー、帽子、Tシャツ、ミネラルウォーター等、トレッキング時の持参物の他に、ピッケル、アイゼン、ヘルメット、ハーネス(ロッククライミング用安全ベルト)、シーツ、ダウンジャケット、タイツ等の雪山登山用具も詰め込んだら、リュックがパンパンになりました。

炎天下の登山中、重いリュックのせいで腰痛もぶり返し、休憩を何度も挟みました。
山小屋到着
雪に覆われた山道を歩いていくと、ついに山小屋に着きました!
山小屋のスタッフが、温かいウエルカム紅茶を用意してくれていました。
相部屋には私達夫婦の他に、寡黙なフランス人男性が1人。

夕食は、19時半過ぎから一斉にスタート。
プリモピアットは、ミネストローネかパスタから選べたのですが、宿泊客全員がミネストローネを注文。
自家用車でもアクセス可能な山小屋を省き、通常山小屋でパスタを丁度良い固さに茹でるのは難しいことを皆熟知していました。
ミネストローネにはお野菜が沢山入っていて、疲れた身体に優しい味でした。

セコンドピアットは、イタリアンソーセージや肉煮込みのソースがけポレンタでしたが、生ハムに変更可能か聞くとOKでしたので、ヴァッレ・ダオスタ州産モチェッタを頂きました。脂分がなく新鮮でしたので、調子に乗ってバクバク食べてしまいました。
サイドディッシュは茹でジャガイモ。

夜21時頃のパステルピンク色の夕焼け。

22時半に就寝したものの、緊張感と寒さで約3時間程度しか寝れず、身体の疲れは取れませんでした。
雪山登山Testa del Rutor (標高3486m)
標高2900mの山小屋では朝、カプチーノとクロワッサンは出てきませんので、朝食は、アメリカンコーヒーまたは紅茶と、ジャム、バター、蜂蜜をつけたパンでした。
朝6時過ぎの朝焼け。

夕食時同席したイタリア人男性と3人で、Testa del Rutor登頂を目指しました。
朝7時に山小屋からの雪道を出発。山小屋から頂上までの標高差は570m。
雪と岩が混合した山道を歩きました。
Testa del Rutor頂上近くからの景色。中央の最も高い山はモンブランです。
遠くに見えるのは、頂上にそびえ立つ白いマドンナ像。
ついに登頂!

雪山登山経験者はご存知だと思いますが、登山よりも下山の方が危険で難しかったです。
ピッケル使用初めて、アイゼン使用2回目の筆者は、ピッケルがないと雪山から何度も転落するところでした。

Testa del Rutor登頂を果たした山小屋宿泊客の女性陣の中で、筆者は最高齢でしたので、頂上から山小屋に戻ったのは最後でした。
筆者と同世代の女性客は、ご主人や仲間を山小屋で待っている方が大半でした。
山小屋で紅茶を飲んだ後、休憩もそこそこに、車を駐車している所まで下山しました。
最後に
この記事では、ヴァッレ・ダオスタ州での夏の雪山登山体験をご紹介しました。
根性で何とか雪山Testa del Rutorを登頂できた感動が、皆様に少しでも伝われば嬉しいです。
*本記事は、はてなブログ今週のお題「好きなスポーツ」への投稿文です。