カッラーラで大理石採石場とラードの名産地コロンナータ観光
チャオ!トモンテです。
9月にイタリア・トスカーナ州カッラーラで大理石採石場と、ラルドで有名な村コロンナータを観光しました。
この記事では、その時の様子を紹介します。
Carrara(カッラーラ)
トスカーナ州マッサ=カッラーラ県にある都市で、歴史的な大理石の生産地として、世界中でその名を知られています。
とりわけ、カッラーラ・ビアンコと呼ばれる白大理石の産地として有名で、古代ローマ神殿やルネッサンス期の彫刻(ミケランジェロのダビデ像)、近年ではロンドンのマーブル・アーチや、2007年に完成したアブダビのシェイク・ザーイド・モスクに石材を提供してきました。
大理石採石場
巨大な白い石のブロックが、沢山積み上げられていました。
採石場の歴史を紹介する展示スペース(有料)とスーベニールショップとバールが隣接していました。
展示スペースには、大理石の彫刻がずらりと並んでいました。
大理石には、こんなにも様々な模様と色があるとは!驚きです。
昔使用されていた器具も展示されていました。
Colonnata(コロンナータ)
アプアン・アルプスの斜面に位置するカッラーラ市の集落であり、ラードと白い大理石の採石場で世界中に知られています。
Lardo di Colonnata(ラルド・ディ・コロンナータ )
イタリア・トスカーナ州カッラーラの集落コロンナータで生産されるラードで、背脂の生ハムとも言われ、IGP(Indicazione geografica protettaの略で、保護指定地域表示の意。欧州連合が認める農産物のご当地生産物)にも認定されています。
そもそもラードとは、豚の背脂を塩漬けまたは燻製にしたものですが、コロンナータのラルドは、豚の背脂をニンニク、ローズマリー、コショウ、セージ等と一緒に塩漬けにして製造される食品です。
塩漬け時に使用する容器も特徴的で、地元カッラーラ特産の大理石でできた浴槽型の「コンカ」と呼ばれるものに、上記の食材を入れ、大理石製の蓋で閉じた後、6ヶ月以上経過してからラルドを取り出します。
ラルドは、カットしてそのまま、またはパンにのせ前菜として、もしくは、お肉料理などの食材として利用されます。
その起源は2000年以上前にさかのぼり、当時この地で大理石加工に従事していたギリシャ人たちが考案したと言われています。
ラルドショップとレストラン
残念ながら、オフシーズン平日の夕方でしたので、ほとんどのお店が閉店していました。
唯一オープンしていたお土産屋でラルドショップで開いている所がないか聞いてみましたら、わざわざご近所の店主を呼んできてくれ、私達の為にラルドショップを開けてくれました。
ただ、真空パックされている商品は全て大きな塊で、夕食用に少量スライスしたものが欲しかっただけなので深く謝り、何も買わずに店を後にしました。
最後に
この記事では、トスカーナ州カッラーラの大理石採石場訪問と、ラルドで有名な村コロンナータを観光した時の様子を紹介しました。
友人が車で案内してくれたのですが、大理石採石場とコロンナータを4時間程度で観光しました。
偶然カッラーラに訪れる機会がございましたら、この2名所は必見です。
●参考資料
Wikipedia
フィレンツェ菓子店Iginio Massari/サンタマリアノヴェッラ薬局
チャオ!トモンテです。
先日、フィレンツェの友人が街を案内してくれました。
この記事では、フィレンツェにあるヨーロッパ最古の薬局「サンタマリアノヴェッラ薬局」と高級菓子店「Galleria Iginio Massari」を紹介します。
フィレンツェ観光
まずはミケランジェロ広場に案内してもらい、フィレンツェ全景を写真に収めました。
そして、サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会の大聖堂、クーポラが美しいフィレンツェのシンボル、ドゥオーモへ。
ダンテ・アリギエーリの家にはツアー客が。
サンタマリアノヴェッラ薬局
薬局を見つけるにあたって、まずはサンタマリアノヴェッラ教会を目指して歩きました。
サンタマリアノヴェッラ薬局は、ヨーロッパ全土で最も古い歴史のある薬局で、サンタ・マリア・ノヴェッラの修道院複合施設の一部です。
1381 年、サンタ マリア ノヴェッラのドミニコ会が、疫病の時代に殺菌剤としてローズ ウォーターを販売したことが記録されています。
修道士たちは隣接する庭園で薬用植物 を栽培、ハーブや花を蒸留し、エッセンス、万能薬、軟膏、香油を調合していました。
正式名称は、Officina Profumo-Farmaceutica di Santa Maria Novella(サンタ マリア ノヴェッラ香水医薬品ショップ)ですが、入店してみると、自然派フレグランスショップという感じでした。
店内装飾は重厚で、石鹸までガラスケースに入っていました。
この薬局はフィレンツェの観光名所としても有名ですので、世界各国からの観光客で賑わっていました。
Galleria Iginio Massari(イジーニオ・マッサーリ・ギャラリー)
フィレンツェの高級菓子店、イジーニオ・マッサーリ・ギャラリーで休憩しました。
イタリア菓子業界の巨匠であるイジーニオ・マッサーリ氏は、マスターシェフを皮切りに、パティシエとして数々のテレビ番組に出演された有名人です。
スイスでの修行後、Veneto di Bresciaという菓子店を開業し、ミラノ、トリノ、ヴェローナにも姉妹店をオープン。
2021年、フィレンツェに4号店をオープンされました。
入店するとすぐケーキのテイクアウトカウンターがありましたが、私達は奥の喫茶室へ。
まるで、フェッデリコ・フェリーニの映画のセットのような内装でした。
ショーケースに並ぶケーキは色鮮やかで繊細なフォルムをしており、イタリアのケーキとは思えない美しさでした。
材料の記載はありましたが、ケーキ単価の記載が全くなし!
グリーンアップルのムースケーキは、甘酸っぱくて爽やかな味でした。
ミックスナッツとシリアル入りのチョコレートケーキは、濃厚で複雑な味わいでした。
黒いパンツスーツを着こなした綺麗な店内スタッフはメニューを持っておらず、結局飲み物単価もわからないままに会計へ。
コーヒー3杯とミネラルウォーターのミニボトル1本とケーキ2個で、合計29ユーロでした。
こんな高級パティスリーでお茶をするのは、後にも先にももうないでしょう。
最後に
この記事では、フィレンツェにあるヨーロッパ最古の薬局「サンタマリアノヴェッラ薬局」と高級菓子店「Galleria Iginio Massari」を紹介しました。
ご興味のある方は、下記LINKで最新情報をチェックの上、お立ち寄り下さい。
【サンタマリアノヴェッラ薬局】
https://eu.smnovella.com/pages/about-us
【Galleria Iginio Massari】
https://www.iginiomassari.it/en/pages/galleria-iginio-massari-firenze
●参考資料
Wikipedia
フィレンツェ中央市場でランプレドット、夜はTボーンステーキ
チャオ!トモンテです。
先日、フィレンツェの友人を訪ねました。
昼食と夕食は、フィレンツェならではの外食をすることに決定。
この記事では、フィレンツェの郷土料理、胃袋の煮込み「ランプレドット」と、Tボーンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」を紹介します。
フィレンツェ中央市場
1874 年に建てられた鉄とガラスの建築物140 周年を記念し、2014 年春、
市内で最も重要な場所の 1 つであるサン ロレンツォの歴史的な屋根付き市場の 1 階にオープンしました。
ミラノのサンタンブロージョ市場とガレリア ヴィットリオ エマヌエーレを生み出した建築家ジュゼッペ メンゴーニによって、この作品が創られました。
自分で注文した物をテーブルに持って行って食べることも出来ます。
中央市場の詳細やイベント最新情報は、下記LINKからご確認下さい。
https://www.mercatocentrale.com/florence/
Lampredotto(ランプレドット)
ランプレドットは、牛の第4胃袋をメインに、トマト、パセリ、セロリ等を一緒に塩と胡椒で煮込んだフィレンツェの伝統料理。
ランプレドットをトスカーナ無塩パンにはさんだパニーノ(サンドイッチ)は、フィレンツェのストリートフードとして有名です。
仕上げの味付けには、ペペロンチーノオイルソースやバジルガーリックソースなどが使われます。
私達は、バジルとガーリックをオリーブオイルに混ぜたグリーンソースをかけて頂きました。
牛の第2胃袋を煮込んだローマの伝統料理「トリッパ」と比べると、味付けはほぼ同じですが、食感が全く異なりました。
ローマの「トリッパ」は、胃袋の網目が見た目も口当たりも強烈なので、食べるのに勇気が要りますが、ランプレドットは見た目にそこまでのインパクトはありませんでした。
食感はとても柔らかく、想像よりもくどくなく、脂っこくもなく、美味しかったです。
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
フィレンツェ旧市街を散策していると、ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナをセールスポイントにした多くのレストランを目にします。
神戸牛を扱うレストランもありました。
フィレンツェに住む友人が、行きつけの大衆的なオステリアへ案内してくれました。
私は野菜のソテー、他2人はポテトのラビオリとパンプキンスープを注文。
セコンドピアットは、ビステッカ・フィオレンティーナをシェアすることに。
ウエイターが3人分の生肉を焼く前に見せてくれました。
味付けは粗塩のみで、焼き加減はお願いした通りミディアムでした。
3人で平らげました。
デザートに、アーモンド入りクッキー「カントゥッチ」と甘いデザートワイン「ヴィン・サント」を無料サービスしてくれました。
ヴィン・サントに浸すと、硬いカントゥッチが丁度良い食感になり、美味しかったです。
最後に
この記事では、フィレンツェの郷土料理、胃袋の煮込み「ランプレドット」と、Tボーンステーキ「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」を紹介しました。
フィレンツェご観光の際は、上記2品の試食がマストであることを、どうぞお忘れなく‼
【参考資料】
Wikipedia