南トスカーナの森で天然ポルチーニ大採取!
チャオ!トモンテです。
8月末~9月初旬に、南トスカーナの森でポルチーニを大採取しました!
この記事では、その時の様子と採取した天然ポルチーニとその掃除を紹介します。
森に大量のポルチーニ
南トスカーナの森でサイクリング中、森の車道に多くの車が駐車されていたので、サイクリングショップやレストランで、現在のポルチーニの生息状況をヒアリングしてみました。
「雨不足と連日猛暑が数ヶ月続いた後、8月中旬からの土砂降りが功を奏し、例年にない大量のポルチーニがここ数日一気に生えてきている」と、皆から同じ答えが!
なので、翌日のトレッキングの予定を、ポルチーニ探しに変更しました。
翌朝起きてすぐ、スマホでマイルーティンである天気予報をチェックしました。
この日が晴天で風もない(風が強いとポルチーニは生えません)ことを確認し、いざ出発。
午前6時過ぎにオープンしていたバールを見つけ、カップチーノとクルミ&蜂蜜のデニッシュで朝食をとり、そこで森の中で食べる昼食用のパニーノも購入しました。
午前6時半頃から薄暗い森で、登山用のヘッドライトの明かりを頼りにポルチーニを探し始めました。
ポルチーニ豊作年では、筆者のような素人でさえ、30分も探すと見つかったりします。
この日も15分も森を歩くと、木の根の近くに大きなポルチーニを見つけました。
その後、約6時間近く森を彷徨い、合計6㎏近くのポルチーニを採取しました。
ポルチーニの生え方
落ち葉が少しだけ盛り上がっている所の下に隠れていることが多いのですが、大抵落ち葉の色と同化しているので、注意が必要です。
そっと落ち葉をよけるとご覧の通りキュートなポルチーニが姿を現します。
ポルチーニを1つ見つけたら、必ずその周辺もしつこく探しましょう。もう1つ見つかる可能性があります。
落ち葉の下以外では、ブナの木の根元から生えてるポルチーニもよく見かけます。
ポルチーニ大賞
今回収穫した中で、最も完璧な形のものに、ポルチーニ大賞をつけました。
その長さは、約15㎝でした。
そして重さは、254gでした。
ポルチーニの掃除
森でポルチーニを見つけたら、持参している小型ナイフで根を切り、柄下部の外被膜も切り落とします。
ブラシがあれば、ポルチーニついた土も払い落します。
できるだけキノコ菌が森の土に残るようにし、ポルチーニ絶滅を防ぎます。
その為、ビニール袋でポルチーニを持ち帰ることは禁止されており、木製の籠や網の袋の持参が推奨されています。
ポルチーニは栽培方法がなく、天然ものに頼るしかないので、あまりにも小さいポルチーニの採取も禁止されています。
ポルチーニを水道水で洗うと風味が損なわれるので、家に帰ってもポルチーニの掃除と冷凍作業は続きます。
キノコ専用ナイフで全体の土を払い、下部分をカットします。
綺麗になりました!
全てのポルチーニを掃除し、スライスして冷凍したら、夜中0時になってしまいました。
ポルチーニの柄の中には、キノコバエの白い幼虫がいたりするので、それを爪楊枝で取る作業も想定していたのですが、今回は全くいませんでした。
カタツムリや黒い小さな昆虫に食べられている箇所もありましたが、幸運にも、全て生えたての新鮮なポルチーニでした。
紙袋に入れて冷蔵庫で5~6日保存できるらしいのですが、キノコバエが産み付けた肉眼では見えない卵が孵化しても困るので、冷凍することにしました。
虫嫌いで生ポルチーニを料理に使うのが怖い方は、多少風味は落ちますが、水に15分程つけておくと、中に潜んでいる虫が出てくるとのことです。
最後に
この記事では、南トスカーナの森でポルチーニを大採取した様子と採取した天然ポルチーニとその掃除を紹介しました。
過去最高の採取量でしたので、喜びと興奮で眠気や疲れを感じませんでした。
ローマから南トスカーナまでのガソリン代を考慮すると、ポルチーニを買った方が安いのですが、森の中を歩きまわって見つけるのが楽しいので、そう簡単にはやめられません。
*本記事は、はてなブログ今週のお題「マイルーティン」への投稿文です。
ラ・ボッカ・ディ・バッコのポルチーニ尽くしディナー食レポ
チャオ!トモンテです。
先日、南トスカーナ州のレストランで、ポルチーニ茸三昧の夕食を頂きました。
この記事では、アッバディア・サン・サルバトーレのレストラン、La Bocca di Bacco(ラ・ボッカ・ディ・バッコ)のポルチーニ料理を紹介します。
Primi Piatti プリミピアッティ
まず、パスタの種類を選び、次にソースを選びます。
ソースは基本的に、トマトソース、ニンニクたっぷりの南トスカーナ名産トマトソースAgliata、ミートソース、セージ風味バターソース、ポルチーニソースから選べます。
南トスカーナ地方では、うどんと似ているPici(ピーチ)と、大きめのラヴィオリTortelli(トルテッリ)が名産ですので、パスタはこの2種類に決定。
ソースはどちらもポルチーニソースにしました。
ピーチは、他のレストランと比べると極太で腰が強く、うどんと瓜二つでした。
ややパサついていたので、オリーブオイルをもう少し足した方が食べやすいだろうなぁと感じました。
6ユーロなのにパスタはてんこ盛りでした。
トルテッリの中には、リコッタチーズとほうれん草が詰められています。
巨大トルテッリ2つがドカーンと盛られ、ポルチーニソースが上にトロっとかけられていました。
このボリュームで7ユーロはお得です。
Secondi Piatti セコンディピアッティ
セコンドと言えば通常、お肉、お魚料理ですが、ポルチーニ茸もセコンドメニューに記載されています。
サイドディッシュとして記載されている場合は通常、セコンドのハーフサイズ位の量です。
ポルチーニフライは、卵の入った分厚めの衣で揚げていました。ポルチーニが口の中で溶けてジューシーでした。
ガーリック風味の焼きポルチーニは、滑らかな舌触りでした。
どちらも15ユーロと、少々高めの価格設定でした。
最後に
この記事では、トスカーナ州アッバディア・サン・サルバトーレのレストラン、La Bocca di Bacco(ボッカ・ディ・バッコ)のポルチーニ料理を紹介しました。
今回食べたメニューで最も美味しかったのは、ポルチーニソースで頂いたトルテッリでした。
パスタは安くて量が多いので、特におすすめです。
La Bocca di Bacco=「バッカス(ローマ神話のワインの神)の口」というレストラン名称だけあって、ハウスワインもなかなか美味しかったです。
またレストランには宿泊施設も併設されています。
10年程前ここに泊まった時は、シンプルで広めのお部屋でミニ冷蔵庫があり便利でした。
【La Bocca di Bacco情報】
住所 Via Cavour, 80, 53021 Abbadia San Salvatore SI
電話番号 0577 777624
レストランメニューは、下記リンクからご確認下さい。
http://www.laboccadibacco.com/ristorante/
トスカーナ州アッバディア・サン・サルバトーレの無人ホテル
チャオ!トモンテです。
8月末、トスカーナ州の森林地帯Monte Amiata(モンテ・アミアータ)でサイクリングやトレッキングを楽しむ為、Abbadia San Salvatore(アッバディア・サン・サルバトーレ)で1泊しました。
ロボットが接客する「変なホテル」をはじめ、日本では普及している無人ホテルですが、イタリアではまだ珍しい無人フロント宿泊施設に泊まりました。
この記事では、アッバディア・サン・サルバトーレの無人宿泊施設Affittacamere I Canneggiatori(アッフィッタカーメレ・イ・カンネッジャトーリ)を紹介します。
Affittacamere(アッフィッタカーメレ)
Booking.comでホテル検索すると、Affittacamere I Canneggiatori(アッフィッタカーメレ・イ・カンネッジャトーリ)が最安値でしたので、ダブルルームを即予約しました。
カード決済で約53ユーロ、そしてチェックアウトの際2ユーロを現金で部屋に置くように、とのことでした。
Affittacamere(アッフィッタカーメレ)とは、ゲストハウスのことで、部屋貸しなのでホテルのようにフロントはありません。
通常は、ゲストハウスのホストが出迎えてくれたりするのですが、このアッフィッタカーメレは全くの無人です。
チェックイン
宿泊日当日にメールで暗証番号が送られてきました。
その番号を宿泊部屋が入っているビルのドアのインターフォンに入力し、階段を上がるとすぐ郵便ボックスが見えます。
あらかじめ送られてきた部屋番号の郵便ボックスに暗証番号を入力し鍵マークを押すと、ボックスが開き、鍵が2つ中に入っていました。
1つは宿泊マンションのドアの鍵で、もう1つは実際に泊まる個室の鍵です。
宿泊マンションのドアを開けるとすぐに、他のお客さんと共同使用の台所があります。
冷蔵庫の中には、既に他のお客さんのスーパーの袋が入っていました。
フォークやお皿等の台所用品は、各部屋に装備されています。
部屋
何故宿泊日間際の予約で安宿に巡り合えたのかと言いますと、この宿泊施設にはエアコンがないからです。
暖房はあるのですが、夏は扇風機のみです。
宿泊した2番のお部屋は、清潔でモダンな内装でした。
朝食
ホテル検索サイトには「朝食無し」と明記されていますが、各部屋に電気湯沸しポットとインスタントコーヒー、紅茶、クッキー(個包装ミニクッキー2個入りX4袋)が備えてあるので、バールが開店するまでの軽い朝食やおやつとして利用できます。
家での朝食をビスケット類とコーヒーで軽く済ませるイタリア人も多いので、気が利いたサービスだと思います。
バスルーム
洗面台が2つあり、シャワー室も広く、最新式の素材を使ったバスルームで、カジュアルなお部屋と比べると豪華な雰囲気でした。
アメニティはシャワーキャップだけでしたが、洗面台とシャワー室の備え付けの容器に、同種のリキッドソープがありました。
洗面台の横の壁には、備え付けのドライヤーもありました。
入室後すぐ手を洗おうとしたら水が出なかったので、緊急連絡先の携帯電話番号に電話すると、宿泊マンション付近で水道工事をしているとのことで、30分もすると水が出てきました。
無人受付の不安点であるトラブル解決の為に、緊急携帯電話番号と近くのホテルの連絡先が記載されています。
チェックアウト
言いつけ通り2ユーロを部屋に置き、郵便ボックスに暗証番号を入力後鍵を入れ、チェックアウトしました。
後日、メールで領収書を受信しました。
最後に
この記事では、アッバディア・サン・サルバトーレの無人ホテルAffittacamere I Canneggiatori(アッフィッタカーメレ・イ・カンネッジャトーリ)を紹介しました。
昨年宿泊した3番の部屋よりも今回の2番の方が、バスルームが広々としていて良かったです。
合計2回夏に宿泊しましたが、エアコンがない以外特に大きな問題はなかったので、宿泊費を節約されたい方におすすめの宿です。
【Affittacamere I Canneggiatori 情報】
住所 Via Cavour, 82, 53021 Abbadia San Salvatore SI
電話番号 370 331 1794
ホームページ
https://www.icanneggiatori.it/