ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

 Food食べ物 20210210182239 Sportスポーツ  Travel旅行  Artアート  Cultureカルチャー  Book本  Plant植物 Other

南トスカーナの森で天然ポルチーニ大採取!

チャオ!トモンテです。

8月末~9月初旬に、南トスカーナの森でポルチーニを大採取しました!

この記事では、その時の様子と採取した天然ポルチーニとその掃除を紹介します。

森に大量のポルチーニ

南トスカーナの森でサイクリング中、森の車道に多くの車が駐車されていたので、サイクリングショップやレストランで、現在のポルチーニの生息状況をヒアリングしてみました。

「雨不足と連日猛暑が数ヶ月続いた後、8月中旬からの土砂降りが功を奏し、例年にない大量のポルチーニがここ数日一気に生えてきている」と、皆から同じ答えが!

なので、翌日のトレッキングの予定を、ポルチーニ探しに変更しました。

翌朝起きてすぐ、スマホでマイルーティンである天気予報をチェックしました。
この日が晴天で風もない(風が強いとポルチーニは生えません)ことを確認し、いざ出発。

午前6時過ぎにオープンしていたバールを見つけ、カップチーノとクルミ&蜂蜜のデニッシュで朝食をとり、そこで森の中で食べる昼食用のパニーノも購入しました。

午前6時半頃から薄暗い森で、登山用のヘッドライトの明かりを頼りにポルチーニを探し始めました。

ポルチーニ豊作年では、筆者のような素人でさえ、30分も探すと見つかったりします。
この日も15分も森を歩くと、木の根の近くに大きなポルチーニを見つけました。

その後、約6時間近く森を彷徨い、合計6㎏近くのポルチーニを採取しました。

約6㎏のポルチーニ

ポルチーニの生え方

落ち葉が少しだけ盛り上がっている所の下に隠れていることが多いのですが、大抵落ち葉の色と同化しているので、注意が必要です。

森のポルチーニ

そっと落ち葉をよけるとご覧の通りキュートなポルチーニが姿を現します。

森のポルチーニ

ポルチーニを1つ見つけたら、必ずその周辺もしつこく探しましょう。もう1つ見つかる可能性があります。

森のポルチーニ

落ち葉の下以外では、ブナの木の根元から生えてるポルチーニもよく見かけます。

ポルチーニ大賞

今回収穫した中で、最も完璧な形のものに、ポルチーニ大賞をつけました。

その長さは、約15㎝でした。

ポルチーニ大賞の長さ

そして重さは、254gでした。

ポルチーニ大賞の重さ

ポルチーニの掃除

森でポルチーニを見つけたら、持参している小型ナイフで根を切り、柄下部の外被膜も切り落とします。
ブラシがあれば、ポルチーニついた土も払い落します。
できるだけキノコ菌が森の土に残るようにし、ポルチーニ絶滅を防ぎます。

その為、ビニール袋でポルチーニを持ち帰ることは禁止されており、木製の籠や網の袋の持参が推奨されています。

ポルチーニは栽培方法がなく、天然ものに頼るしかないので、あまりにも小さいポルチーニの採取も禁止されています。

ポルチーニを水道水で洗うと風味が損なわれるので、家に帰ってもポルチーニの掃除と冷凍作業は続きます。

ポルチーニ掃除前

キノコ専用ナイフで全体の土を払い、下部分をカットします。

ポルチーニの掃除

綺麗になりました!

ポルチーニ掃除後

全てのポルチーニを掃除し、スライスして冷凍したら、夜中0時になってしまいました。

ポルチーニの柄の中には、キノコバエの白い幼虫がいたりするので、それを爪楊枝で取る作業も想定していたのですが、今回は全くいませんでした。

カタツムリや黒い小さな昆虫に食べられている箇所もありましたが、幸運にも、全て生えたての新鮮なポルチーニでした。

ポルチーニをスライス

紙袋に入れて冷蔵庫で5~6日保存できるらしいのですが、キノコバエが産み付けた肉眼では見えない卵が孵化しても困るので、冷凍することにしました。

虫嫌いで生ポルチーニを料理に使うのが怖い方は、多少風味は落ちますが、水に15分程つけておくと、中に潜んでいる虫が出てくるとのことです。

最後に

この記事では、南トスカーナの森でポルチーニを大採取した様子と採取した天然ポルチーニとその掃除を紹介しました。

過去最高の採取量でしたので、喜びと興奮で眠気や疲れを感じませんでした。

ローマから南トスカーナまでのガソリン代を考慮すると、ポルチーニを買った方が安いのですが、森の中を歩きまわって見つけるのが楽しいので、そう簡単にはやめられません。

*本記事は、はてなブログ今週のお題「マイルーティン」への投稿文です。