地球温暖化も怖くない!老後に住みたいイタリア山岳地方
チャオ!トモンテです。
毎日暑いですね~。皆さんは暑さに強い方ですか?
汗かきの筆者は、夏の来ない国で暮らしたい程四季の中で夏が一番苦手です。
20年前はローマもこんなに暑くはなかったような記憶があります。平均最高気温が年々上昇しているのはもちろん、湿度が上がっている為たまにスコールのような土砂降りもあり、トロピカル気候に近づいています。そのせいか、野生化した緑色のインコの群れが街に溢れています。
もし宝くじが当たったら、蒸し暑い夏の来ない涼しい土地に引っ越したいです。
この記事では、ローマ在住の筆者が老後住みたいイタリア山岳地方ベスト3を紹介します。
ベスト3.Monte Amiata(モンテ・アミアータ)
このブログでも何回か紹介しているので、読者様の耳にはたこができていると懸念します。
南部トスカーナ州のシエナ県とグロッセート県にまたがる、標高1738mのアミアータ山を最高峰とした山岳地帯。ブナや栗の木の大森林のお陰で、夏でも大変涼しいです。
元々は火山でしたので、山麓のBagni di San Filippo(バーニ・ディ・サン・フィリッポ)には乳白色の温泉水が特長の温泉施設があり、隣接している温泉水源Fosso Bianco(フォッソ・ビアンコ)は必見です。
秋には周囲の村でポルチーニや栗祭りが開催され、運が良ければ森林の中でポルチーニを見つけることもできます。
冬はノルディックスキー、春はマウンテンバイクでサイクリングと、四季を通じて楽しむことが可能です。
ローマでは滅多に外食しませんが、モンテアミアータの村のレストランは美味しくてローマ程高くないのでよく行きます。
ベスト2.Courmayeur (クールマイヨール)
ヴァッレ・ダオスタ州にあるクールマイヨールは、趣味の良い高級店やスポーツ専門店が並ぶ、こじんまりとした落ち着いた大人の街です。
ヨーロッパ最高峰のモンブランを近くで見ることができる最新型回転ロープウェイ「スカイウェイ・モンテ・ビアンコ」があります。
切符料金等詳細は、下記のスカイウェイ・モンテ・ビアンコ公式サイトからどうぞ♪♪(英語、仏語、伊語)
montebianco.skiperformance.com
また、モンブランの遠景を前にリラックスできる温泉Pré-Saint-Didier(プレ・サン・ディディル)まで僅か4km、車で10分程度で行けてしまう立地も便利です。
フランスに近いので、お菓子類が美味しいのも魅力です。
ベスト1.Gressoney(グレッソネイ)
ヴァッレ・ダオスタ州グレッソネイには、Gressoney-Saint-Jean(グレッソネイ・サン・ジャン)とGressoney-La-Trinitè(グレッソネイ・ラ・トリニテ)がありますが、どちらも素敵な村です。
アルプス山脈モンテ・ローザが間近に見えるグレッソネイ・ラ・トリニテはそのロケーションが素晴らしく、グレッソネイ・サン・ジャンは山岳地方特有の可愛らしい街並みが魅力です。
ヴァッレ・ダオスタの色んな村を訪れましたが、ここの渓谷は特に涼しいと感じました。
最後に
この記事では、ローマ在住の筆者が老後住みたいイタリア山岳地方ベスト3を紹介しました。
幼少の頃「アルプスの少女ハイジ」をテレビで見て育った世代なので、アルプス山脈に異常に反応してしまい、ベスト1、ベスト2共にイタリア北部のアルプスの村や街を選んでしまいました。
ここ20年余り、数年おきにイタリア側のアルプス山脈地域の村を訪れていますが、実際に山の雪や氷が目に見えて減っています。
地球温暖化は加速度をつけています。
今夏、ヴァッレ・ダオスタ州とピエモンテ州の山岳地方にバカンスに行く予定なので、今回のブログで紹介しましたベスト3が、今後変わるかどうかがとても楽しみです。
*本記事は、はてなブログ今週のお題「住みたい場所」への投稿文です。
ファイザーワクチン2回目接種副反応と欧州グリーンパス取得
チャオ!トモンテです。
先日ローマの古い病院で、ファイザー・ビオンテック社コミナティの2回目接種をしました。
この記事では、Covid-19ワクチン2回目接種による副反応とグリーンパス取得体験、イタリアのワクチン接種現状を紹介します。
ファイザーワクチン接種
ワクチン接種後は水分補給が重要だとネットで読んだので、ミネラルウォーターのペットボトル持参で接種に臨みました。
1回目よりも2回目の方がワクチンを打たれた時に痛みはなく、夕方に接種してから就寝まで、1回目接種後すぐに感じた腕の痛みや重さは感じませんでした。
ワクチン副反応
翌朝から腕に軽い痛みを感じ始めましたが、腕は動かせました。午後に頭痛と倦怠感があったので、熱を計ると37.8度でした。解熱剤Tachipirinaを服用すると、夜には平熱に戻りました。
ワクチン接種3日後、副反応は全くなかったです。
1回目接種体験は、過去の動画からどうぞ♪♪
tomonteitalia.hatenablog.com
ヨーロッパ・グリーンパス取得
欧州内を、到着後の隔離期間免除、もしくはコロナ検査陰性証明免除で自由に行き来できるGreen Passが、7月1日からヨーロッパ各国で施行されました。
筆者の場合、1回目のワクチン接種から28日目に、イタリアの保健省から、「2回目接種まで有効のヨーロッパグリーンパスが取得可能です」というお知らせEメールが届きました。
下記リンクのページに、同メール記載の認識コードと保険証番号等の個人情報を入力すると、グリーンパスがダウンロードできたのですが、2回目接種まで僅かの日数でしたので、アクセスしませんでした。
https://www.dgc.gov.it/spa/public/
2回目のワクチン接種から2日後、再度イタリアの保健省からグリーンパスのお知らせEメールが届きました。
上記リンクのページに必須事項を入力すると、グリーンパスをダウンロードできました。1頁がブルーの点線で4分割されていて、プリントアウトとすると折りたたんで使えるようになっています。
有効期間は、2回目接種日から9ヶ月間です。
保健省からEメールが届かず心配していたワクチン接種完了者が、数ヶ月前キャッシュバック政策に参加するためスマホにダウンロードした"Io"というアプリにログインしてみると、既にグリーンパスのQRコードがあったそうです。
つまり、ワクチン接種完了者は、"Io" もしくは "Immuni"というアプリをスマホにダウンロードしていると、グリーンパスを容易に取得できるようです。
イタリアのワクチン接種状況
7月5日時点でのワクチン2回目接種終了者は1980万人、つまりイタリア国民全体の33%以上で、世界平均の11%を上回っています。通常、何事も遅いイタリアで、この結果は快挙です。
イタリアでは、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンのワクチンから銘柄選択して接種でき、若年層にも全てのワクチン接種を許可していました。特にアストラゼネカについては、予約なしで接種できるキャンペーンをすざましい勢いで推進していました。
ところが6月、遺伝による自己免疫性血小板減少症を患い二重ホルモン療法を受けていた18歳女子学生が、アストラゼネカ社のワクチン接種から9日後、脳出血で死亡したのをきっかけに、60歳以下の接種予約はファイザーかモデルナのワクチンに限定となりました。
また、1回目にアストラゼネカを既に接種した60歳以下の人に対しては、2回目はファイザーに変更できることが、州の保健局から携帯メールで届きます。逆に2回目もアストラゼネカのワクチンを希望する人は、継続接種が可能です。
異種ワクチン接種の安全性は確認されているものの、当初は「ワクチンのカクテル」と、メディアで専門家達が論議を醸しました。
以上のことから、現在ファイザーのワクチンが不足しており、次の供給までファイザーの新しい予約ができない状態で、ファイザーワクチン1回目接種者は2回目の予定日が延期されるケースも出てきています。
まとめ
この記事では、ファイザーワクチンの2回目接種による副反応と欧州グリーンパス取得体験、イタリアのワクチン接種状況を紹介させて頂きました。
Covid-19グリーン証明書を所有し、日本から直行便でイタリアへ入国する人は隔離が免除になり、逆に日本の水際対策でも、イタリアからの入国者は指定ホテルでの3日間の隔離が免除となり、イタリア・日本間の行き来が容易になりつつあります。
(韓国は、何故日本だけ隔離免除なのか!と、イタリアに抗議しているようですが、、、)
夏のバカンスシーズン後、昨年のようにまたコロナ感染者が増えないことを心から願います。
●参考サイト
governo.it
lastampa.it
ansa.it
fanpage.it
ウンブリア州の高原カステッルッチョでレンズ豆の開花鑑賞
チャオ!トモンテです。
先日、ウンブリア州とマルケ州にまたがるレンズ豆のお花が咲く高原を鑑賞しながら、マウンテンバイクを楽しみました。
この記事では、レンズ豆の花やポピーが色づくCastelluccio(カステッルッチョ)の美しい高原と、レンズ豆の煮込み簡単レシピを紹介します。
Castelluccio(カステッルッチョ)
海抜2474mのヴェットーレ山を最高峰とする、ウンブリア州とマルケ州にまたがるアペニン山脈の一部シビッリーニ山地国立公園へ行ってきました。
毎年気候によって変動はあるものの、6月中旬~7月中旬の間、山地に囲まれた標高約1500mに位置する高原は、黄色のレンズ豆の花や赤いポピーなど様々なお花で色づき、開花を鑑賞するための観光客で賑わっています。
オーストリアからのミニバスツアーや、オランダ人等が車で訪れており、世界的にも人気のスポットであることがわかります。
一眼レフの本格的なカメラを片手に花の絨毯を撮影している人、ツーリングバイクのグループ、パラグライダーを楽しむ人々も見かけました。
車に積んで持参したマウンテンバイクで高原をサイクリング中、足をアブに刺されました。今も赤くパンパンに腫れています。(涙)
カステッルッチョで刺されたのは今回が初めてで、恐らく羊などの家畜がいたのと、例年になく気温が高かったためだと思われます。
2016年10月30日に起きた地震で、Castelluccio di Norcia(カステッルッチョ・ディ・ノルチャ)の村が崩壊しました。
昔気に入って行っていたレストランはもうありません。
今年は7月3~4日及び10~11日の週末に、車の交通制限が設けられる予定だそうです。
昨年6月末のウイークエンドに訪れた時、観光用長距離バスで大混雑していたので無理もありません。
カステッルッチョ・ディ・ノルチャのウェブサイトでは、E-Bikeや、ロバ、馬のレンタルでの移動を推奨しています。
レンズ豆は500g入り1袋5ユーロ。地震被災者支援の為、3袋購入しました。
カステッルッチョで生産されるレンズ豆はIGP(Indicazione Geografica Protettaの略語で、保護指定地域表示の意)認定品で、長く煮込んでも皮が破れることがなく、小粒でとても美味しいです。
圧力鍋でレンズ豆煮込み 簡単レシピ
【レンズ豆】
レンズ豆は、低カロリーでタンパク質や鉄分、繊維質が豊富なので、貧血予防や便秘対策に有用です。
また、前日に水で戻す必要がない豆なので、すぐ調理でき便利です。
【材料】
レンズ豆 125g
玉ねぎ 少々
人参 少々
セロリ 少々
オリーブオイル 少々
塩 少々
水 500ml
【作り方】
1.玉ねぎ、人参、セロリをみじん切りにします。
2.オリーブオイルで1を弱火で炒め、塩を少々加えます。
3.レンズ豆を水で洗い、汚れを落とします。
4.レンズ豆を2に加え軽く炒めます。
5.水を加えます。
6.圧力鍋に蓋をし強火で煮ます。
7.圧力鍋の音がしたら、弱火にして約20分煮ます。
8.お皿に盛り、オリーブオイルを少々かけて出来上がり。
最後に
この記事では、レンズ豆の花やポピーが色づくカステッルッチョの美しい平原と、レンズ豆の煮込み簡単レシピを紹介しました。
レンズ豆の上記レシピは、2つに切ったプチトマトを数個入れ一緒に煮込み、トマト味にしても美味しいです。
また寒い冬場には、水を600mlに増量しスープにして食べると体が温まります。
初夏のカステッルッチョの高原は、色彩豊かで美しく写真栄えするので、もし機会があれば是非一度訪問されることをお薦めします。
●参考サイト
repubblica.it