ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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ファイザーワクチン1回目接種と副反応、グリーンパス他

チャオ!トモンテです。

先日ローマの病院で、抗新型コロナワクチンの1回目接種をしました。

この記事では、ファイザー・ビオンテック社のコミナティを接種した体験と副反応、グリーンパスの動向とイタリアのワクチン接種現状を紹介します。

ファイザーワクチン接種

コロナワクチンのアナフィラキシー経験者が女性に多いということから、化粧品に含まれる成分がワクチン接種後アナフィラキシーを引き起こす要因の1つとなっているかもしれない、という記事をいくつか見たので、当日はほぼスッピンでワクチン接種に挑みました。マスク着用なので、染み、そばかすだらけの素肌が隠せて助かりました。

ラツィオ州のコロナワクチン申込みサイトからダウンロードした予約確認書と予診表を印刷し、あらかじめ記入して持参しました。
書類を提出すると、受付担当者が書類記載事項について口頭で確認し、コンピュータへ入力していました。終了後、書類は全てこちらに返却されました。
最後に、2回目の接種が35日後になることを伝えたSMSを受信したか確認されました。

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ワクチン接種(イメージ)

左腕の肩に近い所にワクチンを打たれました。筋肉注射に慣れていないので、結構痛かったです。
腕から出血しなかったせいか、ガーゼや絆創膏は貼ってくれませんでした。
その直後、ワクチン接種済み名簿にサインを求められ署名すると、待合室に誘導されました。

グリーンパス

待合室で待機してから15分後に、ワクチン接種1回目終了の証明書を印刷したA4サイズコピーをもらいました。
発行してくれたお姉さんに「1回目のワクチン接種者にも、各接種会場でグリーンパスが発行されるというニュースを今日見ましたがどうなっていますか?」と、スマホでニュースを見せながら質問すると、「ワクチン接種2回目終了したら、州のウエブサイトから印刷できる」と、スマホに目を向けて確認することもなく、急がしそうにあしらわれました。証明書の発行を1人でさばいていたので面倒くさかったのでしょう。

その後ネットでGreen Passの動向を調べたところ、Gatewayシステムによる欧州版Green Passは、6月1日からまずはドイツをはじめとする7カ国でスタートし、7月1日からはヨーロッパ各国で施行される予定だということがわかりました。
QRコードで管理され、取得者は1年間欧州内を、到着後の隔離期間免除、もしくはコロナ検査陰性証明免除で自由に行き来できるそうです。
イタリアにおいては、"Io" もしくは "Immuni"というアプリで取得できるよう、現在準備中のようです。

Green Pass取得条件は、下記いずれかを満たしている人です。
●2回目のワクチン接種を終了してから14日経過
●新型コロナ感染から回復し、PCR検査の陽性結果から180日以内
●48時間(抗原検査)もしくは72時間(PCR検査)以内のコロナ検査で陰性
イタリア国内版Green Passは、1回目のワクチン接種から15日経過した人も取得可能になる様現在調整中のようです。

またイタリア政府は、欧州だけでなく、アメリカ、カナダ、日本にもこのGreen Passで入国できるよう、各国へ働きかける意向を示しています。

副反応

正午過ぎに接種し、その後就寝前まで左腕がずっしり重く硬く、少し動かしただけで痛く、上に持ち上げることが出来ませんでした。翌朝腕がやや軽くなり、午後からは少し動かせるようになりました。3日後には腕は完全に元に戻りました。

ワクチン接種前後に解熱剤は服用しませんでしたが、幸いにも、熱、頭痛、倦怠感、発疹、腕の腫れなどの副反応はありませんでした。
気をつけたことは、食事時に飲むワインを控え、普段よりお水を多く飲むよう心がけました。

強い副反応は2回目接種時に出る可能性が高い、と周囲からは聞いています。

イタリアのワクチン接種状況

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ファッションモール屋上でのワクチン接種会場(赤十字テント内)

6月2日時点でのワクチン2回目接種終了者は国民全体の22%以上で、ベネト、ロンバルディア、カラブリア等、州によっては6月初旬から12歳以上の学生でもワクチン接種予約ができるよう予定されています。

現在イタリアに供給されているワクチンは、ファイザー・ビオンテックが圧倒的なシェアでトップ、次にアストラゼネカ、モデルナ、ジョンソン&ジョンソンと続きます。

リグーリア州で先行していた薬局でのワクチン接種については、6月からラツィオ州やカンパニア州でもオンライン予約制でスタートします。(現時点ではジョンソン&ジョンソンのみ)

まとめ

この記事では、ファイザー・ビオンテック社のコミナティを接種した体験と副反応、グリーンパスの動向とイタリアのワクチン接種現状を紹介させて頂きました。

英国で、教育された犬はマラリア検知のようにコロナ感染者も検知することが可能である、という研究結果が発表されました。ドイツ、フィンランド、チリの空港において、検知犬によるコロナ感染者発見のプロジェクトを現在進めているようです。
PCR検査よりもコロナ感染者が早く発見できるということで、注目されています。

海外渡航が早く安心してできるようになることを、心から願うばかりです。

●参考サイト
governo.it
adnkronos.com
ilsole24ore.com
CNN10
fanpage.it