ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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マニトバ粉でこねずに作るチャバタ

Ciabatta(チャバッタ)は、日本でも「チャバタ」として知られているイタリアの食卓パンです。
ローマでは、小さなバラという意味の「ロゼッタ」というパンと共に、ハード系のミニパンの定番商品として毎日パン屋に並んでいます。

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自家製チャバタ

チャバタ
元カーレース選手のArnaldo Cavallari氏とパン職人のFrancesco Favaron氏が共同創作し、ヴェネト州Adria(アドリア)でチャバタが生まれました。チャバタはイタリア語でスリッパの意味で、Cavallari氏が名付けました。

オリジナルレシピでは、小麦粉、水、イースト、塩だけが材料のリーンなパンで、小麦粉全体量に対し70%以上の水分を含み、発酵種を使って作ります。
クラムの気泡が荒く、クラストはカリッと香ばしく、中はもちもちしっとりしているのが特長です。

今回80%の高加水で作りたいので、マニトバ粉を使用しました。

マニトバ粉
もともとはカナダのマニトバ州原産の小麦粉で、良質のタンパク質が多く含まれ、パン生地に弾力が出ます。小麦粉の力をあらわすW(ショパン)の値が350以上の強力粉です。パンだけでなく、長時間発酵を要するパネットーネにも使われたりします。
吸水力に優れているのか生地のまとまりが早く、扱いやすい小麦粉です。
今回使用した粉は、100g中タンパク質含有量が13gでした。

チャバタ レシピ
【材料】
●マニトバ粉(もしくは強力粉)200g
●薄力粉 50g
●ドライイースト 2g
●塩 4g 
●ぬるま湯 200ml

【作り方】
1. タッパーにぬるま湯200mlを入れ、ドライイースト2gを溶かします。

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ぬるま湯に溶かしたイースト

2. 小麦粉を少しずつ加えて混ぜ、最後に塩を加えて混ぜます。蓋をして50分休ませます。
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3. 水で濡らしたカードか手で生地を持ち上げて、左右上下の四方からたたみます。蓋をして30分休ませます。
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4. 上記3と同じ作業を繰り返し、蓋をして30分休ませます。
5. 上記3と同じ作業を繰り返し、蓋をして40分休ませます。
6. 小麦粉をふった作業台にタッパーを逆さにし、パン生地を取り出します。
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7. パン生地を3つ折りします。

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3つ折りしたパン生地

8.綴じ目を裏返した 生地を2分割します。

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2分割した生地

9.パン生地を 鉄板に移し、乾いた布をかけ、40分休ませます。

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鉄板に乗せたパン生地

10. 220度に予熱したオーブンで18分焼きます。

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チャバタ断面

冬なので室温が低かったせいか、今回焼いたものは気泡が小さめでした。暖かい季節に作った時は、チャバタらしいもっと大きな気泡が出来ました。(言い訳?)

スライスして洋食のお供に食卓パンとして頂く以外にも、切り目を入れお好きな具材をはさんで大きめのパニーノにしても美味しいです。
あっさりしてどんな料理にも合う軽い風味のチャバタ。皆様も是非お試しを!