ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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イタリアのXmasイヴメニュー 

Vigilia di Natale(クリスマス・イヴ)にイタリアではお肉を食べません。魚料理を食べる家庭が多いです。それは福音書に、イヴは断食の日と記されているからです。イタリア移民が多い国、例えばオーストリアやアメリカでも、その習慣は引き継がれています。
そして、その翌日、12月25日の昼食に身内親戚が集まり、エンドレスなおしゃべりに花を咲かせ盛大に肉料理を食べる習慣があります。

今年は政府のコロナ感染防止策として、12月24日からエピファニアの祭日1月6日まで、血縁関係の親戚を含め家に招待できる来客可能人数は2名まで、という緊急政令が出されました。警察官が移動する車に行き先の住所を質問する施策をとり、違反者には罰金処分です。加えて、レストランへは12月24日~25日強制休業令です。

こちらでのクリスマスといえば日本のお正月同様、もしくはそれ以上に、核家族だけでなく親戚一同が家でいっしょに食事をする日です。元々家族パーティーが好きなイタリア人達、今年はやや静かです。

では、24日の我が家のメニューを紹介します。

【プリモ】カジキマグロとイカの自家製フェットゥチーネ
フェットゥチーネは、手で捏ねて麺棒でのばし手で切る手打ちパスタを、いちから作りました。

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手打ちフェットゥチーネ

ソースは、カジキマグロとイカゲソをオリーブオイル、ニンニク、ペペロンチーノ、カッペリ、オリーブで炒め。トマトソースで煮込みました。

【付合せ野菜】プンタレッレのニンニクとアンチョビドレッシング

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プンタレッレとカジキマグロのフェットゥチーネとエトナ・ビアンコ

プンタレッレは、ローマとナポリでクリスマスに食べる習慣のある野菜です。シャキシャキとした歯ごたえとみずみずしい風味とクルクルした見た目が特長です。この野菜は、ピーラーのような器具で削ぎ落とし切りすることでクルクルになります。私の大好きなイタリア野菜の1つです。
オリーブオイル、アンチョビ、ニンニク、白ワインビネガーで作ったドレッシングであえました。

ワインは、シチリアの辛口白ワイン、エトナ・ビアンコ(DOCワイン/2019年産/アルコール度数12.5%)を合わせました。Etna火山(標高3,350m)の山麓で栽培されたぶどうから作られていることとラベルの魅力に惹かれて購入。すっきりした味わいで魚料理との相性は抜群でした。

【セコンド】ヒラメとポテトのオーブン焼き
巨大ヒラメRombo(ロンボ)を薄くスライスしたジャガイモといっしょにオーブン焼きしました。味付けはシンプルに、ニンニクとオリーブオイルだけです。

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ヒラメとポテトのオーブン焼き

【ドルチェ】パネットーネ
パネットーネはミラノの銘菓として知られています。個人的にお菓子と赤ワインについてはピエモンテ州のものが口に合うので、ガルップのパネットーネを2個買いました。ピエモンテ州は世界的に有名なヘーゼルナッツの産地で、ガルップはそれを砂糖菓子にしてパネットーネの上にコーティングしています。

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ガルップのパネットーネ

24日に食べたものはガルップとスーパーとのコラボレーション商品で、生地にドライチェリーが入っていました。写真の赤箱パッケージの伝統的な商品には、干しぶどうとオレンジピールが入っています。赤箱のパネットーネは、大晦日に食べる予定です。

皆さんはクリスマスをどの様に過ごされましたか?
Buone Feste! (良い祭日を!)