ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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テルミニッロでネイチャースキー

昨年イタリアは比較的暖冬だった為、どのスキー場も雪不足で、スキーレジャー観光業は困っていました。ところが、ゲレンデのスキーリフトオープン禁止のCovid-19法令が出された今年、皮肉にもスキー場には、12月中旬現在既に雪が充分積もっています。
そこで昨日、今シーズン初めてのネイチャースキーを、Terminillo (テルミニッロ)にあるクロスカントリーコースで楽しみました。

Terminillo (テルミニッロ)

ローマから車で1時半位で行けるラッツォ州のリゾート地テルミニッロ。春~秋はハイキングが楽しめ、スキー場もあります。アペニン山脈に属し、2,217mのテルミニッロ山が最高峰です。
常に風があるのが特徴で、真夏でも比較的涼しいです。昨年はサッカーセリエBのフロジノーネの夏の合宿場となっていました。沢山のレジデンスがあり、ローマっ子の別荘地としても知られています。スキー場には、ゲレンデとクロカントリー用のコースがあり、いつもファミリー客で賑わっています。

ネイチャースキー

整備されていないゲレンデ以外の森林地帯を滑るバックカントリースキーやスキーツーリングといえば、スキー中級者~上級者向けというイメージが強いですが、このネイチャースキーは、ノルディックスキーのレクレーション部門に属します。
低い野山を自分のペースで歩き、緩やかな傾斜を時々滑る、山の自然を満喫しながら誰でもゆっくり楽しめるのがネイチャースキーです。
ちなみにイタリアでは、Sci Escursionismo (シー・エスクルシオニズモ)と呼ばれています。

スキー板は、細長いクロスカントリー用と太短いスキーツーリング用と比べ、長さも幅もそれらの中間位で、踵が固定されていないフリーヒールタイプのBCクロカンを使用します。板の裏側の滑走面にうろこ状のステップカット加工がされているため、滑り止めの皮を滑走面に装着しなくても急斜面でなければ無理なく登れ、滑る際もステップカット加工のお陰で急スピードが出ません。
またそのスキー靴は、プラスチック製のハードな作りのゲレンデ用スキー靴ではなく、登山靴のような革のショートブーツなので、トレッキング好きのスキー初心者には親しみやすいです。

BCクロカンのスキー板については、下記楽天サイトでチェックできます。
MADSHUSは、クロスカントリースキー用品に強い、世界的に有名なノルウェーのメーカーです。15年前の筆者の初代スキー板はこのメーカーのもので、随分長く愛用しました。

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テルミニッロのクロスカントリーコース
レジデンスTre Faggiの駐車場から少し歩くと、クロスカントリーコースの案内板と太陽についての説明板と太陽模型が展示されていました。

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クロスカントリーコース案内板

昨日はテルミニッロで、Planetario(プラネタリオ/惑星)コースとCinque Confini (チンクエ・コンフィー二)コースを歩きました。

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惑星コース

緩やかな傾斜の山道をしばらく歩き、綺麗に整備されたクロスカントリーコースに入りました。
写真に収めたのは天王星ですが、火星、水星、木星、金星、土星も同様に展示されていました。

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天王星の模型と説明板

乗馬学校も雪に埋もれていました。

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乗馬学校

途中、整備されたクロスカントリーコースから脇にそれて野山に入り、少しだけですがネイチャースキーも楽しみました。
約14km、歩いたり滑ったりして、駐車場に戻ったら既に15時、持参した生ハムを挟んだ全粒粉ピザとビールで昼食を取りました。
通常はアブルッツォ州やトスカーナ州でネイチャースキーをするのですが、コロナの影響でラッツォ州以外の他州へは行けないので、今回はテルミニッロでそれを堪能しました。

こんな方におすすめ

筆者は15年以上のネイチャースキー歴にして、お恥ずかしいことにボーゲンレベルです。パラレルターンはいまだにできません。スキーには全く向いておらず、運動神経もイマイチですが、持久力があり、耐久力に優れた太い脚と子持ちししゃものふくらはぎが自慢です。
では何故こんなにネイチャースキーを続けているのかというと、野山の自然を愛でながらてくてく歩くのが主体で、滑るのはちょこっとだけだからです。(だからスキーが全然上手くならないという説はありますが...汗)上達なんかしなくていいんです。ネイチャースキーは自然の恵みにあやかる癒しです!
ゲレンデスキーが苦手な方やスポーツ全般に自信のない方にもハードルが低いこのネイチャースキー、もし機会があれば是非一度お試しを!