ローザ・カニーナ(イヌバラ)の実でインフルエンザ予防
ここイタリアでも秋は年々短くなり、猛暑からすぐ「急に寒いやん」状態に突入する傾向にあります。衣替えが追いつかなかったり、外出時の防寒をし忘れがちなこの時期、風邪・インフルエンザ予防対策として、ビタミンCの摂取が望まれます。
ローザ・カニーナ(イヌバラ)という野ばらをご存知ですか?
英語でもDog Roseと呼ばれ、その名前の由来は、栽培種のバラと比べて無価値という説と、過去に狂犬病の治療に使われていたことがあるという説があるようです。
このローザ・カニーナには、秋に赤い実ローズヒップが生ります。この実はレモンの約20倍のビタミンCを含有しているため、ビタミンCの爆弾と言われています。ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE、ビタミンPも豊富で、免疫力を高め、抗炎症・抗菌・抗ウイルス作用も期待できるとのことなので、日曜日に山で採集してきました。
このローズヒップは、乾燥させハーブティーにするのが王道ですが、生のまま潰してお湯を注いで飲む人もいます。10月末採集の実は赤くても硬く、中がまだ熟していないものが大半なので、乾燥させる予定です。
アブルッツォ州でノルディック・スキーをしている最中、雪の中で赤く熟れたローザ・カニーナを、その場で直接手づかみで食べたことがあります。若干熟しすぎの感はありましたが、ドライフルーツの甘酸っぱい味がしてなかなかいけました。ただ、種が多いのが難点です。
また、トスカーナ州の田舎のお祭りの露店でローザ・カニーナのジャムを見つけた時は、「ビタミンCが豊富で風邪・インフルエンザ予防になる!」と店主が力説していました。結構なお値段でしたが、濃厚で甘酸っぱく、クコの実とドライトマトをあわせたような風味で美味しかったです。その恩恵からか、確かに風邪にはかかりませんでした。
今年はインフルエンザのワクチンが不足しており、私の住むエリアでは、65歳以上の高齢者や呼吸器疾患者以外の人は、予防注射の予約もできない状態です。
なので、食品で自己免疫力をアップしよう!と意気込んでいます。
皆様もご自愛下さい。