ラテン国のイモ料理あれこれ
ペルーには、Papa a la huancaina(パパ ・ア ラ ワンカイーナ/ワンカヨ風のポテト料理)という前菜があります。
スペイン語にはPapa(いも)以外にも、 Ajo (アホ/にんにく)や、Vaca(バカ/牛)という微笑ましい単語があるので楽しめます。
さて、このペルーのポテト料理ですが、フレッシュチーズ、黄唐辛子、ニンニク、牛乳、油、クラッカー等をミキサーにかけ短時間煮て、茹でたじゃがいもにかけ、その上に黒オリーブやスライスしたゆで卵をのせ、レタスを添えていただきます。
スペインのおつまみタパスで有名なアリオリソースポテト(ニンニクマヨネーズ味)と似ているようで味は全然違います。
ソースの材料に何故クラッカーを使うのか?チーズクリームソースなのに何故こんなに辛い!と、昔、ペルー人のスペイン語の先生が主催した国際交流パーティーで初めて食べた時は理解に苦しみましたが、今では懐かしくさえあり、ペルー料理レストランでついつい注文してしまいます。
一方イタリアでは、ジャガイモで作るニョッキが、マンマの家庭料理として有名です。
第二次世界大戦時代、金曜日に肉を断食するカトリックの習慣から、ローマでは「木曜はニョッキ、金曜は魚」と、今でも言う人がいます。
ローマに昔からある小さなレストランでは、木曜にニョッキ、金曜に魚料理を、本日のメニューとして通常のメニューに加えている所をよく見かけます。
ニョッキは、作るのが意外と難しく、私も挑戦したことはありますが、手がベトベトになり、最終的には出来損ないの不味いすいとんを食べているようでした。
なので、レストランでも、イタリアの知人宅でも、皆、声を揃えて「うちのニョッキは自家製だ」と、自信満々の笑顔で言います。
正直な話、ラーメン、うどん、蕎麦に慣れ親しんでいる私としては、いくら自慢の手作りニョッキを出されても、ロングパスタの方が絶対いいです。
たとえそれが市販の安いスパゲティであっても。