コロナ第2波でトスカーナの秋祭りも中止 ～ポルチーニ愛の片想い～

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イタリア在住者トモンテが、食を中心にイタリアスローライフを綴ります。

トスカーナ州のアッバディア・サン・サルバトーレで、毎年10月の第2週と第3週の週末に催される秋祭りが、今年はCovid19第2波の影響で、急遽中止になりました。

焼き栗やポルチーニ料理など、田舎の秋の味覚を満喫するために今年も訪れたのに、がっくり...。仕方なく、田舎町のスーパーで買ったピザやハムやチーズやトスカーナ産赤ワインをモンテ・アミアータのブナ林の中で食し、ピクニック後、ハンモックでしばしお昼寝。秋色に変化しつつある自然を眺めながらの森林浴、これはこれで心が洗浄された。

ポルチーニはどこに隠れてるかな～♪と森を徘徊したものの、毒キノコや人体に無害だけど食べられないキノコしか生えていない。「降水後10日位に気温が上がって風がなければ生えてくる」と、籠を持ってキノコを探してたおじさんが言ってたので、森林近くの住人じゃないとポルチーニを発見するのは難しい。また、ポルチーニ狩り名人となると、ポルチーニがよく生える場所についてむやみに口を割らないらしい。

こちらは数年前、森で偶然見つけたポルチーニ。この可愛らしさは尋常ではない。

生ポルチーニを切ると、時々白いうじ虫（キノコバエの幼虫）が中から出てきて、初めて見た時はあまりの気持悪さにうろたえたけど、今は爪楊枝で取ることができるようになった。
王道のパスタの具としてはもちろん、茎はフライにすると美味しいし、肉厚の傘部分はニンニクとローズマリーとオリーブオイルでオーブン焼きにすると、舌の上でとろけ、至上の喜びを味わえる。

また、ポルチーニは味だけでなく、見た目が愛くるしい。このずんぐりむっくりした愛嬌のある形は、赤ちゃんやクマさんに共通するものがある。
 
私のポルチーニ愛はこれ位にして、上記画像を眺め過去の栄光を懐古しながら、来年はコロナも終息し秋祭りが開催されることを心に願うばかりです。