アルプス山脈の避難所ビヴァッコ(標高2504m)を目指して登山
チャオ!トモンテです。
2021年9月下旬、北イタリア・ピエモンテ州モンテ・ローザの麓町Alagna Valsesia(アラーニャ・ヴァルセシア)へ、3泊4日の旅をしました。
この記事では、アルプス山脈のビヴァッコ(避難所)まで登山した様子を紹介します。
登山スタート
前日夕食をしたアラーニャ・ヴァルセシアのレストランUnione(ウニオーネ)を出発起点に山登りをスタート。
目指すは北イタリア・ペンニネアルプス山脈 の2504 m地点に位置するBivacco Ravelli(ラヴェッリ避難所)です。
歩き始めてすぐ、Walser様式の住宅のベランダに人形を発見!
Walser(ワルサー)とは、ヴァレー州の住民の意で、モンテ・ローザ山塊周辺のアルプス地方に生息するゲルマン起源の人々を指します。
写真撮影をしていると、人なつこい子猫ちゃんがついてきました。
Val d'Otro(オトロ渓谷)
山の湧き水等を通り過ぎ、森林山道を登っていくと、中間地点であるVal d'Otro(オトロ渓谷)に到着しました。
ここに着くまでに子猫ちゃんは「ミャーミャー」と泣いて山道に座り込み、想像するに「休憩しようよ~、下山しようよ!」という嘆願からか、何度も叫んでいました。
飼い猫かどうかもわからず、山で迷い猫になって他の大型動物に食べられるのも可愛そうなので、心を鬼にして食べ物も与えず、早く下山してくれることを願いました。
オトロ渓谷に到着した時には、子猫ちゃんの姿は消えていました。
山の教会が見えたので、中に入って参拝しました。
Walser様式の家が立ち並んでいました。
小さなアルプスの湖、Terrafrancia湖(標高2490m)発見!
Bivacco Ravelli(ラヴェッリ避難所)
イエローカラーが可愛いラヴェッリ避難所に到着!
正式名Bivacco don Luigi Ravelliは、ヴァルセシアの歴史と登山ガイドの著者である司祭兼山岳家のドン・ルイジ・ラヴェッリを記念して、1964年にCAI(Club Alpino Italiano)の主導のもとに建てられました。
主に、Corno Bianco(標高3320m)への登頂を目指す登山家の宿泊所として利用されているようです。
扉を開けると、簡易ベッド(許容人数MAX12名)、奥にコンロ台とガスボンベがありました。
休憩もそこそこに下山することに。
山道の道標(通常赤と白のコンビネーションの印)がない所には、石を重ねた道標Ometto(オメット)が作られていたりします。
ヤギの群れに遭遇した後、午後3時半過ぎに山のベンチに座り、持参のパニーノで昼食を取りました。
結局、標高差約1300mの登山となりました。疲れた~(汗だく)
下山して町へ向かうと、出発起点のレストラン近くに、朝ついてきた子猫ちゃん発見!
無事に下山してくれて良かった~(感涙)ひと安心。
朝パッチリだった丸い目が、赤くて眠そうでした。
もし野良猫ならローマにお持ち帰りしたいくらい、清潔で毛並みが綺麗な愛くるしい子猫ちゃんでしたが、都会の汚染された空気よりもアルプス山脈の麓町の方が健康に育つだろうなぁと考え断念しました。
レストランに入って行ったので、恐らくレストランの飼い猫だったのでしょう。
最後に
この記事では、アルプス山脈のビヴァッコ(避難所)まで登山した様子を紹介しました。
朝の9時前に登山をスタートし、町に下山したのは17時過ぎでした。
標高差約1300mの登山ですが、危険な山道はなく道標もあり難易度は高くないので、体力に自信のある方にはおすすめの登山コースです。
●参考文献
Wikipedia