ビエトラ・ロッサ(レッドチャード)の栄養と簡単レシピ
チャオ!トモンテです。
イタリアでは通常、「Bieta/ビエタ」「Bietola/ビエトラ」と呼ばれているこの野菜、フダンソウ(不断草/アガサ科フダンソウ属)が和名です。
関西圏のスーパーで販売されている、アブラナ科・アブラナ属の野菜「しろな/しろ菜」と似ています。
ローマのスーパーで年中販売されているのは、しろ菜と同じ緑色ですが、最近赤やオレンジ色、黄色が混ざったものも売られていたので、初めて買ってみました。
この記事では、ビエトラ・ロッサの栄養と簡単レシピを紹介します。
Bietola rossa / ビエトラ・ロッサ
ロッサは赤いという意味で、この赤いビエトラは、日本においてはフダンソウよりも、スイスチャード、レッドチャードという名称で親しまれています。
このフダンソウは紀元前1000年くらいには、シチリア島で栽培されていたと言われています。
ビエトラ・ロッサの栄養
ポリフェノールの一種であるベタレイン色素により、この鮮やかで美しい色彩になるようです。
リン、カルシウム、鉄などのミネラル塩、カロチンがとりわけ豊富な野菜なので、貧血の方に理想的な食品とされています。
レモンと組み合わせると、この野菜の鉄分を吸収しやすくなります。
ビエトラ・ロッサの簡単レシピ
イタリアで一般的な調理法は、実にシンプルです。
茹でてレモンをかけるか、オリーブオイル、ニンニク、ペペロンチーノで炒める「Ripassataリパッサータ」という調理法です。リパッサータに塩漬けアンチョビを加える場合もあります。
下記レシピは作り方のみですので、材料の分量はご自身のお好みでお試し下さい♪♪
まずは、茹でビエトラ・ロッサから。
鍋にごく少量のお水を入れて蓋をし、蒸し煮状態にします。
水が沸きグツグツしてきたら、水に浸かっていない上部分を下にひっくり返して蓋をし、2分程で出来上がり。
茹で過ぎない方が、シャキシャキした歯ごたえが楽しめて美味しいです。
イタリアでは、オリーブオイルとレモンをかけて頂きます。ビエトラはミネラル塩が豊富ですので、お塩を加えなくてもしっかり味がします。
写真の飲み物は、赤ワインではなく、ビエトラ・ロッサの茹で汁です。農薬が若干気になるものの、健康に良さげな色彩に魅かれついつい飲んでしまいます。
次に、ビエトラ・ロッサ炒め。
ここでは、リパッサータの和風アレンジを紹介します。
1. 葉を食べやすい大きさに切ります。緑のビエトラの使い残しが冷蔵庫にあったので、それも加えました。
2. マッシュルームを薄切りにします。
3. オリーブオイルにニンニク1片とペペロンチーノを入れ、ビエトラ・ロッサを炒めます。
4. マッシュルーム加えて炒めます。
5. 野菜が柔らかくなるまで強火で炒め、醤油をひとかけします。
6. マッシュルームの味を引き立てるために、仕上げにバターを少量入れました。
最後に
この記事では、ビエトラ・ロッサの栄養と簡単レシピを紹介しました。
この野菜をまだ食べられたことがなければ、とても美味しいので是非お試し下さい。
●参考文献
https://www.ehabitat.it/
Wikipedia