【イタリア料理の日】バローロ煮肉詰めプリンとタヤリン
チャオ!トモンテです。
今日9月17日は、イタリア料理の日。
イタリア料理業界を活性化し、より多くの人々へイタリア料理 を浸透させるため、2010年12月29日、日本イタリア料理協会が制定しました。
9月17日に設定したのは、イタリア語で料理はCUCINA(クチーナ)と発音することにより、9・1・7の語呂合わせからだそうです。
この記事では、イタリア料理の日にちなんで、イタリア在住約20年の筆者が、トリノにある珍しいレストランを紹介します。
Plin e Tajarin(プリン・エ・タヤリン)
トリノ観光をした2018年、トリップアドバイザーの口コミ評価を読んで興味を持ち、レストラン「プリン・エ・タヤリン」へ初めて行きました。
プリンはデザートではなく、ピエモンテ州名物の小さなラビオリのこと。
厳密に言うと、プリンとは "つまんで閉じる" 包みパスタ製法を意味し、アニョロッティ・デル・プリン(肉詰め包みパスタ)という風に使われています。
タヤリンとは、極細手打ちロングパスタのことで、イタリアでの一般名称はタリオリーニです。
テイクアウトを主体としている小さなお店のようで、夜は木曜・金曜しか営業していないというのを知り、ローマから1ヶ月前にディナー予約をしました。
レストラン入店
予約時間5分前に到着すると、鍵がかかっていました。
店内には明かりがついていたので店前で待っていると、細身ですらっとした白髪のおじいさんが中から鍵を開けてくれました。
私達が入店すると、おじいさんはまた中から鍵をかけ、そしておもむろに水色のゴム手袋をはめ、奥に去ってしまいました。(2018年でコロナ渦前です!)
人質になったような不安な気持に襲われながら店内を見回すと、
狭い空間はポップな内装で統一されており、BGMに昔のジャズが流れていました。
メニュー紹介
ワイン、プリンとタヤリン、デザートを注文しました。
グラスワインを注文したのですが、少量の赤ワインが茶色い小瓶に入って出てきました。
「バローロ煮の肉包み伝統的プリン、赤ワイン浸し」を注文すると、またもや赤ワイン入りの茶色い小瓶といっしょに、グラスに入ったプリンが運ばれてきました。
プリンの詰め物の肉はピエモンテ州産の最高級赤ワイン・バローロで煮込んでいますが、プリンにかける赤ワインはバローロではありません。
味よりも、グラスに入った包みパスタの上に赤ワインを注ぐというパフォーマンスが面白く、衝撃的でした。
はしゃいで写真をバンバン撮っていると、恐らく店主と思われる先ほどのゴム手袋のおじいさんも饒舌になって各テーブルで接客していました。
次に、「極細手打ちロングパスタのカステルマーニョチーズフォンデュソース和え」を頂きました。濃厚な味わいでした。
お口直しに、リンゴのカンパリ酒煮(フリーチャージ)を出してくれました。
一口サイズの大人向けあっさりデザートで色も綺麗でしたので、家に帰ってから何回も作りました。
最後に、トリノ名物のBonet(ボネット/チョコレート風味ココアプリン)のSanbajon(サンバイオン/ザバイオーネ)添えを頂きました。
狭い店内はいつの間にか満席で、予約なしで来たお客さんが何人も断られて帰って行きました。
レストラン情報
住所: Via Goffredo Casalis, 59, Torino
レストラン営業時間: 12:45-15/19:30-21:30(夜は木・金曜のみ)、水曜休業
電話番号: 011 382 8128
公式ウェブサイト(イタリア語)LINK
Plin e Tajarin
まとめ
この記事では、イタリア料理の日にちなんで、イタリア在住約20年の筆者が、トリノにある珍しいレストランを紹介しました。
とても個性的で面白いレストランですので、今後トリノを観光されるご予定の方は、是非一度足を運ばれることをおすすめします。
小さなレストランですので、予約はマストです。