ToMonteItaliaの食旅

イタリア在住のトモンテが、食を中心に、スローライフを紹介するよ

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大阪北浜のオアシスだった河畔の美しいアイルモレ・コタ

チャオ!トモンテです。

里帰りの際、昔通った馴染みのお店が閉店してなくなっているという経験はないですか?

折角訪ねたのに別のお店に変わっていたり、跡形もなくなっていると、一緒に詰っていた想い出まで消えてしまうようで悲しいですね。

この記事では、大阪北浜にあった素敵な菓子パン洋食屋さん「アイルモレ・コタ」の想い出を綴ります。

アイルモレ・コタ

アイルモレ・コタ(Air Molek' Kota)とは、インドネシア語で「水辺の美しい街/場所」という意で、ビジネス街の北浜駅から近い土佐堀川河畔にたたずむ、グレーのコンクリート張りのスタイリッシュな8階建てビルの1~2階にありました。

1階はベーカリーショップでお花も販売されており、2階がレストランスペースでした。
窓際からの眺めが良く、2階の窓一面に中之島バラ園や中央公会堂などが見える素敵なレストランでした。

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眺め

フレンチをベースにしたランチメニューも、当時にしてはとても洗練されており、ベーカリーのフレッシュな手作りパンが付いていてとても美味しかったです。
夜に行ったことはないのですが、高級フレンチを出すレストランだったと記憶しています。

レストランの想い出

初めてこのレストランへ行ったのは、新卒で入社した会社の、長身で頼りがいのある綺麗で優しい女性の先輩に連れられ、ランチをご馳走してもらった時です。
新入社員はお局にいじめられると世間で言われていた最中、自分はなんて恵まれているのだろう、と幸せな気持ちでした。

職場から徒歩ではやや距離があったので、その後も仲の良い同僚と特別な秘密話をする際、昼食に来ていました。

また、仕事で嫌なことがあった時、ランチタイムに1人で訪れ疲れた心身を癒し、午後の仕事に向けて心をリセットしていました。

素敵なロケーションと美味しい食事は、バブル崩壊で傾いていく会社のどんよりした雰囲気を忘れさせてくれました。
この空間は筆者にとって、オアシスのような存在でした。

残念ながらこのレストランは、2005年12月、20年の幕を閉じることになりました。

アイルモレ・コタは筆者にとって、復活して欲しいものの1つです。

最後に

この記事では、大阪北浜にあった素敵な菓子パン洋食屋さん「アイルモレ・コタ」の想い出を綴りました。

数年前あのエリアを訪れた時、長年勤めた会社もディスカウントショップに変貌していてショックでしたが、アイルモレ・コタが閉店していた事も同レベルで心が痛みました。
それは、「あの美味しい料理がもう食べれない...残念」という気持ちよりも、想い出が消えていく悲しみでした。

*本記事は、はてなブログ今週のお題「復活してほしいもの」への投稿文です。