ローマ近郊山登り/ミチリアーノから山小屋セバスティアーニへ
チャオ!トモンテです。
先日、ラツィオ州リエティ県Micigliano(ミチリアーノ)から、テルミニッロにある山小屋セバスティアーニ(標高1820m)まで初めてトレッキングしました。
山小屋セバスティアーニへは、登山しなくても車だけでアクセス可能で、ここを起点としてのテルミニッロやレオネッサ登頂を過去に何回もしています。
が、別の場所からこの山小屋を目指したことは以前なかったので、それが実現できたのは、最近あったちょっといいことです。
この記事では、その時の様子を紹介します。
Micigliano(ミチリアーノ)
人口約100人のミチリアーノ村は、リエーティ県から東北東へ約17km、アマトリーチェから南西へ約28km、ラツィオ州都・首都ローマから北東へ約76kmの距離にあります。
イノシシ狩りに注意
バールでカプチーノを入れてくれたお姉さんが、「イノシシ狩りに気をつけて。森林の山道ではなく広い道を歩くように。」と心配顔でアドバイスしてくれました。
州によって異なるようですが、ラツィオ州は秋冬に狩猟を解禁しているようです。
個人的には、イノシシやハンターグループよりも、牧羊犬の方が怖いです。
イタリアの山でトレッキングをする場合は、羊の放牧に気をつけて下さい。
羊飼いがいれば問題ないですが、中央イタリアでは3~5匹の牧羊犬のみの場合も多く、マレンマーノと呼ばれるこの白い中~大型犬は、遠い距離からもの凄い速度で吠えながら走ってきます。
トレッキング・スタート
ミチリアーノ村から車で先に登っていくと、小さな湧き水水道と教会が見えます。
それらを後にして、車で左方向へまだ登っていくと、家畜の水飲み場のある高原に着きます。
ここに駐車し、山小屋セバスティアーニ目指して歩きました。
登山用地図で406番の山道なのですが、スタート地点から最後まで、道標は全く見当たりませんでした.......。
かなり昔からあった狭い山道を、最近広くして整えているそうで、トラクターなども停まっていました。(アスファルト舗装はなし)
晴天だったので、雪に覆われたアブルッツォ州のグランサッソが遠くに見えました。
トレッキング往路の終盤、後ろを振り返ると、エレファンテ山が!山小屋までもう少しです。
テルミニッロ山と、山小屋セバスティアーニが見えてきました。
山小屋セバスティアーニ
正式名称・山小屋アンジェロ・セバスティアーニは、標高1820mに位置します。
リエーティ県のCAI(Club Alpino Italiano)によって管理されており、8部屋(ベッド計24台)の宿泊施設と食事を提供しています。
テルミニッロ頂上への登山の出発点であり、ミチリアーノの自治体内にあります。
夏はハイカー、冬はスキーヤーの目的地となります。
1961年に開設されたこの山小屋は、リエーティ県CAIの創設メンバー、かつ、テルミニッロ探検のパイオニアであったスキーヤー、アンジェロ・セバスティアーニにちなんで名付けられました。
この日は残念ながら、山小屋は閉まっていました。
最後に
この記事では、ラツィオ州リエティ県Micigliano(ミチリアーノ)から、テルミニッロにある山小屋セバスティアーニまでのトレッキングの様子を紹介しました。
この日は結局、標高差約700mの山登りとなりました。
歩行距離は長いですが、急勾配の坂がなく、新しく歩きやすい広い道ですので、体力さえあれば安全なトレッキングが楽しめるコースです。
*本記事は、はてなブログ今週のお題「最近あったちょっといいこと」への投稿文です。
●参照資料
Wikipedia