発酵なし!イタリアのタルト生地「パスタ・マッタ」レシピ
チャオ!トモンテです。
今日5月7日は「コナモンの日」。
コナモンとは「粉もん」のことで、小麦粉、米粉、とうもろこし粉等、粉をベースに作られた食べ物は全て「コナモン」です。
「こ(5)な(7)」と読む語呂合せから、2003年、食文化研究家の熊谷真菜会長が率いる民間団体「日本コナモン協会」が制定しました。
たこ焼き、お好み焼き、うどん、焼きそば等、「コナモン」と言えば、大阪が有名ですね。
実は、イタリアの食卓も「コナモン」で溢れています。
まず主食はパンですし、ピザ、パスタ、とうもろこし粉を使ったポレンタ等、粉もんだらけです。
「コナモンの日」にちなみ、今日は小麦粉を使うレシピを1つ。
発酵要らずなので、タルトやパイを手作りしたいけど時間がない......という方必見!
親戚のイタリア人に教わったイタリアのパイ/タルト生地、「Pasta matta/パスタ・マッタ」を紹介します。
Pasta matta(パスタ・マッタ)
「パスタ」と聞くと真っ先にスパゲティ等のイタリア麺類が頭に浮かびますが、「Pasta」には"ペースト/生地"という意味もあります。
「matta」は直訳の「狂った」という意味ではなく、19世紀の美食家Pellegrino Artusi氏が、柔らかい料理を詰める容器として機能するパンだから、と記述しています。(なら何故、容器という単語を使わない?とツッコミたくなりますが...)
「Pasta morta/パスタ・モルタ」と呼ばれることもあり、こちらは「死んだ生地」、つまり、イーストを入れないので生地が膨らまないことからそう名付けられたようです。
パスタ・マッタは、何層も重なっている折パイではなく、練りパイに分類され、フランスのキッシュやタルトタタンに使われるブリゼのイタリア版です。違いは、ブリゼの材料となるバターを、オリーブオイルまたは植物性オイルで代用していること。なので、ベーガンメニューとしても利用されます。
イーストを使用しないので生地に膨らみはなく、サクッとしています。
イタリア家庭ではこの生地を、素朴な野菜タルトや包みパイに使います。
イタリア北部アルト・アディジェ地方の名産りんごのストゥールデル(りんごパイ)の生地として使用されることもあります。
リグーリア州レッコのフォカッチャにも、イーストなしの生地が使われています。
レシピ詳細はこちらの記事からどうぞ♪♪
tomonteitalia.hatenablog.com
パスタ・マッタ レシピ
以下分量は、23cmx27cmの耐熱容器用です。
【材料】
薄力粉 210g
辛口白ワイン、もしくは水道水か発泡性ミネラルウォーター 80ml
オリーブオイル、もしくは植物油 80ml
塩 ひとつまみ(デザート系タルトにされたい方は、お好みの量の砂糖)
お好みのトッピング具材(野菜、チーズ、果物、等々)
【作り方】
//今回は、白ワインとピーナツの種油を使用しました//
1. 白ワイン(もしくは水)とオイルを混ぜます。
2. 小麦粉をタッパーに量り入れ、中央にくぼみを作り、1を流し込みます。
3. スプーンで小麦粉の壁を少しずつ崩すようにして混ぜます。
4.粉っぽさがなくなるまで生地を混ぜます。
5. 塩を加えます。(デザート系タルトにされたい方は、お好みの量の砂糖)6. 生地を捏ねてひとまとめにし、蓋をして30分以上休ませます。 7. 生地を作業台に取り出します。8. めん棒を使って生地を伸ばし、お持ちのタルト型や耐熱容器のサイズに合うようにひろげます。9. タルト型や耐熱容器に生地を入れ、フォークで穴を開けます。10.具材を用意します。今回は、水牛モッツァレッラとチコリーのペペロンチーノ・ガーリック炒めにしました。11.180度に予熱を入れたオーブンで、30分~45分(具の厚さによって調整)焼きます。 今回は、調理済み野菜と水牛モッツァレッラでしたので、25分焼いてから生地を取り出して具をのせ、再びオーブンに戻し残り5分焼きました。12. 出来上がり。