【自動車運転免許試験】イタリアと日本比較
チャオ!トモンテです。
日本で筆者はペーパードライバーだったので、イタリアでも自動車教習所に通い、アラフォーで免許を取得しました。
この記事では、イタリアの自動車運転免許取得体験を、日本での経験と比較して紹介します。
日本の合宿免許
合宿免許教習所
新卒で働き始めてすぐ、尊敬する優しい先輩が勧めてくれた京都の田舎町での合宿免許を1人で申し込みました。
仕事休みの週末、京都まで通い、全然知らない受講者と合宿所で土曜に1泊していたのですが、連絡先を交換したりしてそこそこ楽しかったです。
現在と異なり当時は、マニュアル車での教習しかありませんでした。
定年退職者の年代の教官が多く、厳しい方や意地悪な方も結構いました。
初老の教官に「こんな自分勝手な運転をする君はO型だろう!」と、不機嫌な顔で言われたのを今でも覚えています。(ビンゴなのが怖い .......)
実習は教習所敷地内にあるスペースで行われ、それに慣れてくると、京都の山道を走りました。
高速道路は勿論なし、町の道路も全く渋滞しておらず、走行車は常にまばらでした。
自動車運転免許試験
筆記試験の為に分厚い本を暗記するのが大変でした。
筆記試験は何問もあるマークシート式でしたが、新卒でまだ脳がフレッシュだったので問題なく合格しました。
実技試験については、試験当日どの教官に当たるかで合否が左右されると言われていました。
幸運なことに、親切との評判があった教官が試験官だったので、坂道発進の出来はいまいちでしたが、なんとか合格させてくれました。
残念ながらその後車を運転する機会は一度もなく、結局ペーパードライバーに終わりました。
イタリアの自動車学校
初日に本が届いていない状態で、教官の古い本を借りて筆記勉強しました。その状態は、1か月近く続きました。
男性教官はサントドミンゴ出身の褐色の女性生徒がお気に入りで、開けっぴろげに愛の感情表現をしながら授業を進めていました。
実習では高速道路以外の一般道をいきなり走るのですが、教官は時々スマホをいじってメッセージを送ったりして、かなり適当でした。
実技試験は半年に1回受験可能でしたが、筆者の運転レベルは誰から見ても危険でしたので、本人と教官双方の合意のもと受験を見送り、8か月目位に受験しました。
イタリアの自動車運転免許試験
筆記試験
日本と比べると質問がかなり少なく、10~15問程度だった記憶があります。
試験中に教官が、2択の答えを指で指してこっそり教えてくれました。
結果全問正解で、イタリア人をはじめ各国の受験者から幸運をあやかりたいと握手を求められました。
実技試験
女性試験管がたまたま日本好きで、後方座席に同乗していた教官も冗談を飛ばしながら場を盛り上げてくれ、話に夢中になったせいか、駐車や坂道発進の試験なしでラッキーしました。
奇跡の一発合格をしたことに、教官も驚いていました。
しかしながら、2重駐車が当たり前、方向指示器不使用、バイクが左右からやってくるローマの道路事情に、後方からクラクションを浴びながらもノロノロ亀運転の筆者は、いまだに慣れることができません。
その結果、車を運転するのは、近所のスーパーに買い出しに行く時のみです。
最後に
この記事では、イタリアの自動車運転免許試験体験を、日本での経験と比較して紹介しました。
教習所に全額払っているのに新しい教習本を1か月ももらえなくてイラっとしましたが、日本とは真剣さが違うこのアバウトなイタリアの自動車学校と試験の思い出は、今としては大変懐かしい経験の1つとなっています。
若い頃覚えたことは何年経っても体が覚えているので、20代で自動車免許をお持ちでない方は、なるべく早いうちに免許を取って車を運転されることをお勧めします。
今自動車をお持ちでなくとも、長い人生、いつか役に立つことはあると思います。
*本記事は、はてなブログ今週のお題「試験の思い出」への投稿文です。